黒崎から直方を経由して福岡市までの鉄道として計画されたもので、西鉄の完全子会社。当初は熊西で西鉄北九州線に接続していたが、2000年に北九州線が廃止されたため、黒崎駅前〜熊西間は西鉄が第3種事業者、筑豊電鉄が第2種事業者となった。そして、2015年3月に資産譲渡を受けて筑豊電鉄がこの区間の第1種事業者になっている。
 
2017.8 感田-筑豊直方間
車両
 2000形
 筑豊電気鉄道開業時は、車両は保有せず西鉄からの借入車のみであった。最初に保有したのは2000形で、これも西鉄から譲り受けたもの。このうち2000番台は西鉄福岡市内線の連接車を3連接に改造しており、2100番台は西鉄北九州線の2連接車がそのまま導入されている。いずれもライトを窓下1灯から左右の4灯に改造しているので、西鉄時代とは印象が異なる。2000番台は1984-85年には冷房化されたが、2100番台は冷房化されることなく2006年に消滅している。2000番台も5000形への置き換えが進み、残存は1編成のみとなっている。
 
2017.8 熊西駅
 形式 番号 両数  前歴 登場  消滅  備考
2000形 2001-07ABC 21 西鉄1000系 1976.10-80.6
2101-18AB 36 西鉄1000系 1985.3-87.3 2006.3
 3000形
 筑豊電鉄最初のオリジナル車体で、機器等は2000形2100番台のものを流用している。2100番台とおなじ2連接車で、当初から冷房化されている。
   
2009.2 筑豊直方駅 2017.8 感田-筑豊直方間 
 形式 番号 両数  前歴  登場  消滅  備考
3000形 3001-09AB 18 新造 1988.5-96.6
 5000形
 筑豊電鉄としては初の新造車で、アルナ車両のリトルダンサーUaタイプ超低床車。3連接車体で、2000・3000形とは異なり1編成を1両と数える。4編成が登場しており、車体カラーは3種類ある。
2017.8 森下駅
 形式 番号 両数  前歴  登場  消滅  備考
5000形 5001-04ABC 4 新造 2015.2-17.12
形式別車両数
種類 形式 1981 1985 1990 1995 2000 2005 2010 2015 2020  備考
EC 2000形 21 51 47 47 35 23 21 15 6
3000形 10 10 18 18 18 18 18
5000形 1 4
年表

  1951.2.15 筑豊電気鉄道設立
  1956.3.21 貞光(現・熊西)〜筑豊中間間7.3km開業
  1959.9.18 熊西〜筑豊直方間15.4km全通
  2000.11.26 黒崎駅前〜熊西間0.6kmの第2種事業者となる
  2015.3.1  西鉄から黒崎駅前〜熊西間の資産等を承継し第1種事業者となる

筑豊電気鉄道