中国はもちろん世界四大文明の1つであるが、初期の王朝は遺跡も少なく、特に殷までは伝説と考えられていたが、殷は近年の研究で実在が確認されている。中国が初めて統一され、中央集権的な国が登場するのは、秦の始皇帝の時代からである。

 BC2070頃〜1600頃 夏王朝
 BC1600頃〜1046  殷王朝
 BC1046〜771 周王朝
 BC770〜476  春秋時代
 BC475〜221  戦国時代
 BC221〜206  秦王朝

 秦はすぐ滅びたが、漢王朝の時代は400年続く。その後は、三国志で知られる魏・呉・蜀の三国時代、さらに一時的な西晋の統一を挟んで再び長い分裂の時代が続いている。

 BC206〜AD220 漢王朝
 AD220〜280   三国時代
 AD280〜311   西晋王朝
 AD304〜439   五胡十六国時代
 AD439〜589   南北朝時代

陜西省
 兵馬俑坑(世界遺産)  
 秦の都は咸陽で、西安の郊外にあたる。始皇帝が建造したといわれる兵馬俑坑は、その咸陽を模したといわれ、始皇帝陵に近い地中から1974年に発見されたばかりである。
 1〜3号の3ヶ所を見ることができたが、見応えがあるのは1号坑である。観光客の数も多かったが、思ったより近くから眺められた。写真撮影禁止と聞いていたが、自由に撮れたのもラッキーである。
2001.10 兵馬俑坑
 ☆世界遺産「秦始皇帝陵及び兵馬俑坑」  1987年登録
 茂陵  
 秦の時代の代表的な遺構はもう1つ、始皇帝陵がある。ここも観光コースに入っているはずだったのだが、なんとバスの車窓から遠くにちょっと見ただけで終わりになった。
 その代りというわけではないだろうが、最終日に茂陵を訪れた。ここは前漢の武帝の陵墓で、博物館も整備されている。墓時代はただの小山で、確かにわざわざ見るほどのものでもないという感じである。 
2001.10 茂陵

中国文明 秦〜漢王朝