札幌都市圏における客車列車を置換えるために登場したもの。車体は北海道で初めてのステンレス製。全長は従来より長く、先頭車21,670mm、中間車21,300mm。片開き3扉で、デッキ構造としたため客室は2つに分かれる。座席は転換クロスシートで、北海道の一般車では初の新製冷房。機器は、0、100・200番台と1000番台で大きく異なっている。
2022.9 恵庭-恵み野間
新製車
 0番台、100・200番台 
 0番台は3両編成、100・200番台は6両編成で登場したもの。ただし、0番台のうち1本は6両編成化されている。台車はボルスタレスで円錐積層ゴム式のN-DT721、N-TR721。主電動機はMT61(1時間定格出力150kW)。制御は711系で実績があるサイリスタ位相、駆動は中空軸平行カルダン、制動は電気指令式(発電併用)で耐雪ブレーキ付き。最高運転速度は120km/h。0番台3両編成のうち7本と6両編成全車は3000番台に改造され、0番台3両編成14本のみが残っている。 

  1988.11.3  営業運転開始
  1992.7.1  快速「エアポート」運用開始
  2000.11- 快速「エアポート」に半室uシート設置
  2001.6-  3000番台への改造開始
1991.3 0番台:札幌駅 2024.4 0番台:豊幌-江別間
 1000番台 
 721系の6・7次車にあたり、機器が785系とほぼ同じものに変更された。主電動機はN-MT785(1時間定格出力215kW)。駆動はTDカルダン、制御はVVVFインバータ、制動は電気指令式(回生併用)で耐雪ブレーキつき。最高速度は130km/h。台車は軸梁式のN-DT721A、N-TR721Aである。すべて3両編成で9本登場。このうち8本は2003年に6両編成化されて4000・5000番台となり、1本のみ1000番台のまま残っている。

  2000.12- 快速「エアポート」に半室uシート設置
  2003.10- 4000・5000番台への改造開始
  2013.9  uシートを全室化
2017.9 1000番台・Uシート車:白石駅
 番台  Mc
721
M
721
M
720
Tc
721
T
721
 前歴  登場 消滅 備考
0番台 22 23 1 22 1 新製 1988.9-92.6
100番台 3 3 3 1992.6 2002.2
200番台 3 3 3
1000番台 9 9 1993.12-94.9
2000番台 9  
改造車
 3000番台、4000・5000番台 
 登場から13年経過した2001〜03年に、721系の陣容が大きく変わった。まず100・200番台の全車と0番台27両の計45両が、130km/h化対応改造により3000番台となる。また、1000番台のうち8本は、中間車21両を新製して6両編成7本と3両編成1本に組み替えられ、4000・5000番台となった。なお、4000番台のM車は1000番台改造でブレーキ遅れ込め制御なし、5000番台のM車は新製でブレーキ遅れ込め制御ありという違いである。  
 2024.2 3000番台:長都駅 2017.9 3000番台:白石駅
2023.9 4000番台:小樽築港-朝里間 2024.4 5000番台:朝里-小樽築港間 
 番台  Mc
721
M
721
M
720
Tc
721
T
721
 前歴  登場 消滅 備考
3000番台 8 9 1 8 1 0番台 2001.6-02.3 130km/h化
3100番台 3 3 3 100番台
3200番台 3 3 3 200番台
4100番台 4 新製 2003.10-12   M車流用
4  4 1000番台
4200番台 4  新製
4   1000番台
4 2000番台
5000番台 1 新製 2003.10.-12 M車新製
 2 1000番台
5100番台 3 3 新製
  3 1000番台
5200番台 3 3 新製
  3 2000番台
車両配置表

1990 1992 1995 1998 2000 2002 2005 2008 2010 2012 2015 2018 2020 2022
札幌 48 66 114 114 114 114 135 135 135 135 135 135 135 135
721系