ED60形 | ||||||||||||||||||||||
1958年に登場した、初の新製能電気機関車。車体は全長13,000mmで、軸配置はBo-Bo。台車はDT106。主電動機はMT49(1時間定格出力390kW)が4基。最高運転速度90km/h。駆動はクイル式を初採用。制御も電空単位スイッチにバーニヤを新たに追加。制動はEL14-ASである。なお、クイル式はトラブルが多かったため、後にリンク式に改造されている。 当初は大糸線、仙山線、阪和線に配置。とくに阪和線で長く使用された。トップナンバーが保管されている。 |
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○ED60-1 1984年に大糸線でED60形さよなら運転を行ったもの。廃車後も長野車両基地で保管されている。公道から見える場所にあるが、雨ざらしなので痛みが目立つ。 |
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2017.2 ED60-1:長野車両基地 | ||||||||||||||||||||||
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ED61・ED62形 | ||||||||||||||||||||||
ED61形は、ED60形と並行して開発された機関車で、勾配区間向け。車体はED60形より長い14,300mmで、軸配置はBo-Bo。台車はDT106。主電動機はED60形と同じMT49(1時間定格出力390kW)が4基。最高運転速度90km/h。駆動はクイル式。制御は電空単位スイッチでバーニヤ付き。制動はEL14-ASで電力回生ブレーキが追加されている。 おもに中央線の貨物牽引用として活躍。EF64形の登場後は、飯田線に転用するため、軸重を軽減する改造を行って全車ED62形となった。軸配置がBo-1-Boとなり、回生ブレーキは外されている。8両がJR貨物に引継がれたが、1997年の飯田線貨物廃止により役割を失った。このうち3両はしばらく保存されてたが、2021年までにいずれも解体されている。 |
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左:ED61、右:ED62 | ||||||||||||||||||||||
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ED60・61・62形