1913年に銚子〜犬吠間を開業させた銚子遊覧鉄道が前身。1917年に廃止となるが、1923年に銚子鉄道として復活した。当初は非電化だったが、2年後の1925年に電化されている。
  
2008.6 1000形:西海鹿島駅付近
戦前〜終戦直後
  開業時には、中越鉄道にルーツを持つSLの1051と2両の木造2軸客車が導入された。2年後には電化されたため、SLは間もなく役割が無くなるが、客車は1978年まで残っていた。銚子電鉄のマスコットとも言えるデキ3は、1922年にドイツ・アルゲマイネ社で製造されたもの。全長僅か4.5mの凸型機で、仲ノ町駅の側線で車籍を残したまま保存されている。
 1925年の電化時に導入された電車は、伊那電気鉄道から譲り受けた木造単車デハ1形3両である。1939年には、銚子電鉄初のボギー車ホデハ101が登場し、1953年に鋼体化されてデハ101となり、1999年まで現役であった。
2017.1 デキ3:仲ノ町駅
種類 番号 両数  前歴 登場 消滅 備考
SL 1051 1 国鉄1051 1926 1937
EL デキ3 1 宇部炭鉱 1941
PC ハニ1-2 2 新造 1923 1978
EC デハ1-3 3 伊那12-14 1925 1959
デハ101 1 新造 1939 1999.3
デハ201 1 新造 1949 1979 京成モニ7台枠流用
戦後〜80年代
 300形  
 戦後、国鉄から払い下げられたもので、ルーツは鶴見臨港鉄道。戦後の長い間主力として活躍した。晩年は架線点検車となっていたが、2009年に廃車となっている。
 
 左:モハ501 右:モハ301
 形式 番号 両数  前歴  登場  消滅  備考
デハ300形 301 1 国鉄モハ115 1951.8 2009.10
 500形  
 上田交通丸子線から譲り受けたもので、もとは近江鉄道のクハ21形。12m級の小型車であった。廃車後もカットモデルが犬吠駅の駅前で喫茶店として利用されていたが、2012年に解体されてしまった。 
 
2008.6 501:犬吠駅(中央の柵に隠れた車両)  右は相鉄モニ2022 
 形式 番号 両数  前歴  登場  消滅  備考
デハ500形 501 1 上田モハ2321 1972.8 1999.3
 700形
 近江鉄道のモハ51・52を譲り受けたもので、製造は1928年にまで遡る。銚子電鉄で最初の総括制御可能な車両であった。廃車後は2両とも「いすみポッポの丘」で保存されている。 
 
1985.4 銚子駅  2008.6 仲ノ町駅
 
2017.4 701:いすみポッポの丘 2017.4 702:いすみポッポの丘
 形式 番号 両数  前歴  登場  消滅  備考
デハ700形 701-702 2 近江モハ51・52 1978.1 2011.9
 800形
 伊予鉄道で1950年に製造された車両を1両だけ譲り受けたもの。全長16.2mで、この時点では最も大きい車両だった。2010年9月に営業運転を終えたが、車籍を残したまま外川駅で留置されている。 
2008.6 仲ノ町駅
 形式 番号 両数  前歴  登場  消滅  備考
デハ800形 801 1 伊予モハ106 1986.2
 ユ100形
  観光用のトロッコ客車で、「澪つくし号」という愛称があった。2012年に廃車となったが、その後も笠上黒生駅で留置されている。
2017.1 笠上黒生駅
 形式 番号 両数  前歴  登場  消滅  備考
ユ100形 101 1 ワム80000 1985.7 2012.6
1990年代以降
 1000形
 営団銀座線で活躍した1959・60年製造の2000形を譲り受けたもので、銚子電鉄初の新性能車。晩年は銀座線リバイバル塗装や、なぜか丸ノ内線塗装も登場した。1002は2015年1月、1001は2016年2月に営業運転を終えている。1001は昭和の杜博物館で保存、1002は車籍を残したまま仲ノ町駅で留置されている。 
2005.1 標準色:銚子駅 2008.6 鉄子色:犬吠駅
2016.7 1001・銀座線塗装:昭和の杜博物館 2017.1 1002・丸ノ内線塗装:仲ノ町駅
 形式 番号 両数  前歴  登場  消滅  備考
デハ1000形 1001-1002 2 営団2000形 1994.8
 2000・3000形
 2000形の前身は1962年に製造された京王2010系、3000形は京王5100系で、いずれも伊予鉄道を経て譲り受けた。2000形の片側は非貫通の湘南型、もう一方は貫通型となっている。2001Fは京王時代初期のライトグリーン塗装、2002Fは京王時代後期のアイボリー塗装であったが、2002Fは2015年から銚子電鉄の旧標準色に変わった。 
2017.1 2000形:笠上黒生駅 2017.1 2000形:笠上黒生駅
2017.1 3000形:仲ノ町駅
 形式 番号 両数  前歴  登場  消滅  備考
デハ2000形
クハ2500形
2001-02
2501-02
4 伊予800系 2010.7
デハ3000形
クハ3500形
3001
3501
2 伊予700系 2016.3
形式別車両数
種類 形式 1930 1942 1954 1972 1981 1985 1990 1995 2000 2005 2010 2015 2020
EC 1形 3 3 ?
100形 1 1 1 1 1 1 1
200形 1 1      
300形 1 1 1 1 1 1 1 1
500形 1 1 1 1
700形 2 2 2 2 2 2 1
800形 1 1 1 1 1 1 1
1000形 2 2 2 2 2 1
2000形 4 4
3000形 2
EL デキ3 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1
SL 1050形 1
PC ハニ1形 2 2 2 2
ユ100形 1 1 1 1 1
年表

  1922.10.10 銚子鉄道設立
  1923.7.5  銚子〜外川間6.4km開業(1067mm、蒸気)
  1925.7.1  600V電化
  1948.8.20 銚子電気鉄道に譲渡
  1984.2.1  貨物営業廃止
  

銚子電気鉄道