201系

 国鉄初の電機子チョッパ制御を採用し、制動も電力回生ブレーキとなって、省エネ電車と呼ばれた形式。車体は鋼製の20m級4扉。台車は円筒案内式のインダイレクトマウント空気ばねDT46とTR231。主電動機はチョッパ制御用に開発されたMT60(1時間定格出力150kw)、駆動は中空軸平行カルダン、制動は電磁直通(回生併用)が採用された。すべて新製冷房車で、1018両が製造された。なお、電機子チョッパ制御はコストが高かったため、国鉄では201系・203系の2形式のみで終わっている。
 
 
2022.10 三郷〜河内堅上間
国鉄
 103系と同様に、路線ごとのカラーが採用されたが、国鉄時代はオレンジ、スカイブルー、カナリアの3色のみ。JR発足後にウグイスが追加されている。JR東日本と西日本に引継がれた。
 
1981年頃 中央線
 番台  Mc
200
M
200
M
201
Tc
200
Tc
201
T
201
 前歴  登場  消滅 備考
900番台 2 2 4 2 新製 1979.1-2  2005.11
2 M200・201 1983
 0番台 299 299 155 155 100  新製 1981.7-85.3  
JR東日本
 豊田電車区/豊田車両センター・武蔵小金井電車区 
 JR発足時、201系の半数以上の574両が豊田と武蔵小金井に所属し、中央線・青梅線・五日市線・武蔵野線で運用されていた。2006年まではほとんど減少することがなかったが、2007年からE233系への置き換えが始まり、青梅・五日市線では2008年3月に運用を終了した。中央快速線では予備車として2編成だけ残されていたが、2010年10月のさよなら運転をもって終了している。トップナンバーのクハ201-1は、豊田車両センターで車籍を残して保存されているが、公開されていない。

  1979.8.20 試作車900番台が営業運転開始(当初は三鷹電車区所属)
  1996.12  武蔵野線運用終了
  2008.3.26 青梅・五日市線運用終了
  2010.10.14 定期運用終了
  2010.10.17 最後の営業運転
  
1984年頃 オレンジ:立川駅?
 番台 M
200
M
201
Tc
200
Tc
201
T
201
 前歴  登場  消滅  備考
 0番台 172 172 81 81 68 国鉄 1987.4
 ※車両数はJR発足時のもの
 三鷹電車区 
 1982年8月の運用開始で、中央線に続いて総武緩行線が2番目の投入線区となった。塗装はカナリア。当初は6両+4両の10両編成22本が投入された。なお、カナリアは当初中野電車区所属で、三鷹電車区にはオレンジが所属していたが、1986年に三鷹のオレンジは武蔵小金井へ転属し、カナリアは三鷹に集約された。2000年からE231系への置き換えが始まり、2001年11月に運用を終了している。なお、120両は青梅・五日市線、70両は京葉線に転用された。下は手元にある唯一の201系カナリアの写真だが、どこで撮ったものかどうしてもわからない。

  1982.8.14 営業運転開始
  1986.3.3  中野電車区から三鷹電車区に転属
  2001.11.18 営業運転終了
1985年頃 右の車両
 番台  Mc
200
M
200
M
201
Tc
200
Tc
201
T
201
 前歴  登場  消滅  備考
900番台 2 1 3 2 2 国鉄 1987.4 2005.12
0番台 63 63 42 42
 京葉電車区/京葉車両センター 
 総武緩行線から10両編成7本が転入し、2000年8月に京葉線の運用を開始した。首都圏では201系初のスカイブルーである。徐々に本数を減らしたが、2007年にも2本転入し、首都圏最後の201系となっていた。E233系への置き換えにより2011年6月に運用終了、廃車となった。

  2000.8.27 営業運転開始
  2011.6.20 営業運転終了
 番台  Mc
200
M
200
M
201
Tc
200
Tc
201
T
201
 前歴 登場  消滅  備考
0番台 19 19 12 12 三鷹 2000.8-01.9 2011.6
900番台 2 2 2 2  
0番台 6 6 2 2 4 豊田 2007.2-07.3
JR西日本
 明石電車区/網干総合車両所明石支所 
 東海道・山陽緩行線の運用車で、塗装はスカイブルー。 1983年2月に運用を開始し、7両編成32本が投入された。20年ほど同じ体制であったが、321系に置き換えられて2007年3月に運用を終了している。なお、全車が大阪環状線と関西線に転用された。

  1983.2  営業運転開始
  2007.3.18 定期運用終了
 
 201系スカイブルー
 番台 M
200
M
201
Tc
200
Tc
201
T
201
 前歴  登場  消滅  備考
0番台 64 64 32 32 32 国鉄 1987.4 2008.2
 森ノ宮電車区/吹田総合車両所森ノ宮支所 
 大阪環状線・桜島線の運用車で、塗装はオレンジ。東海道・山陽緩行線から8両編成16本が転入し、2005年12月より運用を開始した。USJラッピング塗装も運行されていた。2019年6月に営業運転を終えている。

  2005.12.15 大阪環状線にて運用開始
  2019.6.7  営業運転終了
 
2015.11 大正駅
2017.8 USJラッピング:福島駅  2017.8 ハリーポッターラッピング:西九条駅 
 番台 M
200
M
201
Tc
200
Tc
201
T
201
 前歴  登場  消滅  備考
0番台 32 32 16 16 32 明石 2005.12-08.1 2019.8
 奈良電車区/吹田総合車両所奈良支所 
 関西線の103系を置換えるため、東海道・山陽緩行線から転入したもの。当初は6両編成16本で、塗装はウグイスに白帯。2006年12月に運用を開始し、桜井線と和歌山線の一部でも運用されている。2017年から、残存する103系を置換えるため、再び大阪環状線の余剰車が転入している。

  2006.12.20 関西線における運用開始
  2008.3.15 おおさか東線の運用開始
  
 
2019.1 おおさか東線河内永和駅
 番台 M
200
M
201
Tc
200
Tc
201 
 前歴  登場  消滅  備考
0番台 32 32 16 16 森ノ宮 2006.12-
12 12 6 6 2017.11-
車両配置表

1980 1982 1985 1987 1990 1995 2000 2005 2010 2015 2020
三鷹 10 90 90 220 211 191 191 1
中野 220
武蔵小金井 20 224 410 400 420 434
豊田 100 260 164 174 174 160 714 21 1 1
京葉 70 40
明石 154 224 224 224 224 224
高槻 70
森ノ宮 128 128
奈良 96 96 132