中国山地は、中国地方を東西に連なる脊梁山脈。原型は古い時代の隆起によって形づくられており、長期間にわたる浸食によって、なだらかな山が多い。一方、やや北寄りにある大山、三瓶山などは、白山火山帯に分類される火山。数千年前までは活動していたが、記録に残る噴火は無い。

大山
 大山(剣ヶ峰、1729、百名山)
 鳥取県にある成層火山で、中国地方の最高峰。剣ヶ峰、弥山、槍ヶ峰など、多くのピークが連なる。見る角度によって姿が大きく異なり、大山寺から見る北壁は荒々しく、西側の桝水高原から見ると整った姿で伯耆富士と呼ばれる訳がわかる。そして、南の鍵掛峠に回りこむと、またアルプスのような岸壁が現れておもしろい。なお、最高峰は剣ヶ峰だが、登山道が無いため、登山は弥山までとなる。
1995.5 大山寺より 北壁 1995.5 桝水高原より
2010.5 鍵掛峠より 南壁
 2006年に、登るつもりで大山寺まで行ったが、曇っていたため断念。2010年に再訪した。登山口から山頂までは2時間かからずに到着。快晴で360度の展望を楽しんだ。山頂から海が間近に見える山は、数少ないのではないかと思う。

<大山寺10:50-12:30山頂13:05-14:55大山寺>
2010.5 中腹より 2010.5 弥山山頂より 弓ヶ浜と中海
 蒜山(1202)
 大山の東に連なる山。古い時代の火山で、広義には大山の火山活動の一部とも考えられている。最高峰の上蒜山と中蒜山、下蒜山の三山が並んでいる。
2010.5 蒜山高原より

中国山地