DD13形

 400両以上が大量生産された、入換用ディーゼル機関車。これによって、入換作業の無煙化が一気に進んでいる。車体は全長13,600mmの凸形センターキャブ。軸配置はB-B。機関はDMF31S(出力370ps)が2基。最高運転速度は70km/hである。
 国鉄貨物輸送の減少により、1980年代に入って一気に減少し、JRに引き継がれることなく全て廃車となった。4両が博物館などで展示されているほか、名古屋臨海鉄道への譲渡車の中には現役のものもある。また、地方鉄道で同型機を導入したところも多い。
 0番台
 DD13形の半数以上を占めるグループ。初期車は、前照灯が1灯の半埋込み式で、ボンネット前面のラジエタールーバーが特徴的だったが、111号機から前照灯2灯、ラジエターは側面に移設され、外観が別形式のように変わっている。
 300番台
 1966年に登場したもの。減速機や台車などに改良が加えられたため、新たな番台区分となっている。

○DD13-353
 1986年に廃車となったもので、三笠鉄道村で保存されている。機関庫内での展示である。
 
2016.7 DD13-353:三笠鉄道村
 500・600番台
 重連総括制御に対応したもの。500番台は0番台の後期車、600番台は300番台と同タイプである。

○DD13-611
 1986年に廃車となったもので、小樽市総合博物館で保存されている。

○DD13-638
 1986年に廃車となり、交通科学館で展示されていた。閉館後は京都鉄道博物館ではなく津山まなびの鉄道館に移設されている。 
   
 2017.9 DD13-611:小樽市総合博物館 2016.11 DD13-638:津山まなびの鉄道館
 形式 番号 両数  前歴  登場  消滅  備考
DD13 1-264 264 新製 1958.3-66.2 1987.2 譲渡:名古屋臨海鉄道(6両)
   仙台臨海鉄道(1両)
   鹿島鉄道(1両)
   神岡鉄道(2両)
   近江鉄道(1両)
301-383 83 1966.3-67.11 1987.2 譲渡:名古屋臨海鉄道(2両)
   鹿島鉄道(1両)
501-518 18 1965.11-66.2 1987
601-651 51 1966.2-67.12 1987.2