DD16形

 軸重の問題から、DD13形やDE10形が入線できないローカル線向けに開発されたもの。車体は全長11,840mmの凸形で、セミセンターキャブ。軸配置はB-Bで、台車はDT113H。機関はDML61Z(出力800ps)。SGは省略している。DD20形の登場から9年も経っているが、なぜかDD15形の続番に戻っている。
 0番台
 DD16形の新製車は、番台区分がなく、すべて0番台に含まれる。国鉄末期における貨物輸送の縮小により、急速に役割を失い、JRに引継がれたものは6両のみだった。2015年に300番台が消滅した後も、長野の1両が残っていたが、2021年に廃車となっている。保存機は4両あり、そのうち1両は若桜鉄道の動態保存機である。

○DD16-7
 1987年に廃車となった後、JR総研で保管されていたもの。2012年に若桜鉄道に譲渡され、走行可能な状態に整備された。車籍は無いが、運転体験などが行われている。
 
2017.6 DD16-7:若桜鉄道若桜駅
○DD16-15
 1987年に廃車となったもので、三笠鉄道村で展示されている。

○DD16-17
 1986年に廃車となったもので、小樽市総合博物館で保存されている。
   
2016.7 DD16-15:三笠鉄道村  2017.9 DD16-17:小樽市総合博物館
○DD16-31
 函館などで活躍し、1986年に廃車となったもの。メモリアルシップ八甲田で保存されている。
  
2017.10 DD16-31:メモリアルシップ八甲田丸
 300番台
 0番台のうち4両を、単線式ラッセルヘッドが取り付けられるように改造したもの。飯山線、大糸線で運用された。2009年に、1両が八戸臨海鉄道へ譲渡されていたが、2022年に引退している。

○DD16-304
 最後まで使用された300番台で、2015年に廃車となり、津山まなびの鉄道館で展示されている。
 
2016.11 DD16-304:津山まなびの鉄道館  2017.10 八戸臨海鉄道:長苗代駅付近
 形式 番号 両数  前歴  登場  消滅  備考
DD16 1-65 65 新製 1972.2-74.12 2021.12
301-304 4 0番台 1978.10-83.11 2015.11 譲渡:八戸臨海鉄道(1両)
車両配置表
  
1987 1990 1995 2000 2005 2010 2015 2020
JR北 1
JR東 4 4 4 4 4 2 1 1
JR西 2 1 1 1 1 1 1
JR九州 2 2 2 1