DF50形

 DD50形に続く幹線用ディーゼル機関車で、大量生産された初めてのディーゼル機関車でもある。車体は全長16,400mmの箱形。軸配置はB-B-Bで、台車はDT102・103。機関は0番台が8LDA25A(出力1060ps)、500番台がV6V(出力1200ps)。電気式で、.電動機はMT48(1時間定格出力100kW)が6基。駆動は吊り掛け式である。
 SLより小さい出力であったため、DD51形の登場後は活躍の場が小さくなるが、日豊線や紀勢線などではブルートレインの牽引にも使用されている。1983年にサヨナラ運転を行って実質的に消滅したが、1両は車籍を残している。他に2両の保存機がある。
○DF50-1
 1983年に廃車となるが、多度津工場で保管され1987年に復活した。2007年に、車籍を残したまま伊予西条の四国鉄道文化館に移っている。車籍があるのに静態保存という不思議な状態である。

○DF50-18
 1984年に廃車となり、大阪の交通科学館で展示されていたもの。交通科学館の閉館後、京都鉄道博物館ではなく津山まなびの鉄道館に移設されている。
   
2016.11 DF50-1:四国鉄道文化館 2016.11 DF50-18:津山まなびの鉄道館
 形式 番号 両数  前歴  登場  消滅  備考
DF50 1-65 65 新製 1957.3-62.10
501-573 73 1958.4-63.10 1981