神奈川県の電気鉄道としては、最古の歴史を持つ。電力会社や東急グループの傘下だった時代もあるが、現在は小田急グループである。江ノ島〜腰越間の併用軌道が有名である。
2017.3 300形:稲村ケ崎〜極楽寺間
戦前
 1形
 江ノ電開業当初の車両で、木造の単車。製造時期によって大きさは少しずつ異なる。ボギー車の増備によって、1942年までにすべて消滅した。武蔵野鉄道に3両、仙台市に3両、東武に4両譲渡されている。
 形式 番号 両数  前歴 登場  消滅  備考
1形 1-24 24 新造 1902-23 1942
 100形
 江ノ電初のボギー車として登場したもの。101-110は新造の半鋼製であるが、111-117は他社からの譲受車で、1両を除いて木造であった。木造車は早期に消滅し、北陸鉄道に2両、栃尾鉄道に1両譲渡された。新造車のうち6両は300形に改造され、100形として残ったものは1982年までに廃車となっている。108が今も極楽寺車庫で動態保存されているほか、107も由比ヶ浜の近くの公園で保存されている。
 
1991.8 108:江ノ島駅(右の車両)  2016.12 107:鎌倉海浜公園
 形式 番号 両数  前歴 登場  消滅  備考
100形 101-110 10 新造 1929-31 1982.1
111-117 9 西武・目黒蒲田等 1934-53 1957
戦後〜1970年代
 200・300形
 200形は、元は戦前の納涼電車を改造したものであったが、1955年に.202と112を永久連接車として新たな200形となった。また翌1956年からは、100形を連接化して300形が登場している。1960年には車体を新造した305編成が登場、また1968年には200形が再改造されて306編成になり、300形6編成が出そろった。305編成は、50年以上たった今も現役として活躍している。
 
2003.7 303編成:江ノ島〜腰越間 2022.1 305編成:江ノ島〜腰越間
 形式 番号 両数  前歴 登場  消滅  備考
200形 201-202 2 100形等 1949 1968 →306編成
300形 301-306
351-356
12 100形 1956.4 1992.9
302、352 1957.4 1997.3
303、353 2008.3
304、354 1958.4 2005.9
305、355  新造 1960.5
306、356  200形 1968.9 1991.4
 500形
 完全な新造連接車で、改造車の300形と平行して導入された。流線形の特徴的なスタイルである。冷房化が難しかったため、300形より先に廃車となっている。
1991.8 江ノ島駅?
 形式 番号 両数  前歴 登場  消滅  備考
500形 501、551 4 新造 1956.6 2002.1
502、552 1957.3 2003.1
 600・800形
 600形は東急玉川線で使用されたデハ80形を譲り受けたもの。廃車後は東急世田谷線の宮の坂駅横で1両が保存されている。塗装は東急のグリーンだが、車番などの表記は江ノ電時代のものである。
 800形は上田丸子電鉄から譲り受けたもので、ルーツは山梨交通のモハ7形。現在は山梨交通の廃線跡にある公園で保存されている。
 
2015.11 600形:宮の坂駅 2017.1 元800形:増穂町利根川公園 
 形式 番号 両数  前歴 登場  消滅  備考
600形 601-604 4 東急デハ80形 1970.8 1990.4
603-604 1970.12 1983.12
800形 801-802 2 上田丸子2340形 1971.11 1986.4
1980年代以降
 1000形
 500形以来の新造車で、1986年まで増備が続き江ノ電の主力車両となった。1000形は非冷房、吊り掛け駆動だったが、1100形からは新製冷房、そして1500形はカルダン駆動となっている。外観は1200形からライトが角形になった。1000形以外とも連結して運用されている。
2017.3 1000形:稲村ケ崎〜極楽寺間
2003.7 1100形:腰越駅 2017.3 1100形:七里ヶ浜〜稲村ケ崎間
2003.7 1200形:江ノ島〜腰越間 2016.2 1500形:鎌倉高校前〜七里ヶ浜間
形式 編成番号 両数 登場  消滅  備考
<Mc>1001-、1051- 1001 4 1979.11
1002
<Mc>1101、1151 1101 2 1981.12
<Mc>1201、1251 1201 2 1983.12
<Mc>1501-、1551- 1501 4 1986.4
1502 1987.12
 2000形
 600形を置き換えるために登場したもので、前面に大型ガラスを採用して外観が大きく変わった。車端部にクロスシートを設置している。
2016.2 江ノ島駅 2017.3 七里ヶ浜〜稲村ケ崎間
形式  編成番号 両数 登場  消滅  備考
<Mc>2001-、2051- 2001 6 1990.4
2002 1991.3
2003 1992.7
 10・20形
 10形は江ノ電の開業95周年を記念して製造されたレトロ調車両。1編成のみで、運用は他の車両と区別されていない。20形は非冷房車の500形を置き換えるためにもので、10形をベースに装飾等が省略されている。
2016.12 10形:由比ヶ浜〜和田塚間 2016.12 20形:江ノ島駅
形式  編成番号 両数 登場  消滅  備考
<Mc>10、50 10 2 1997.3
<Mc>21-、61- 21 4 2002.3
22 2003.3
 新500形
 江ノ電初のVVVFインバータ制御で、オールステンレス車。江ノ電の標準塗装が施されている。
2017.3 稲村ケ崎〜極楽寺間
形式  編成番号 両数 登場  消滅  備考
<Mc>501-、551- 501 4 2006.3
502 2008.3
形式別車両数
種類 形式 1935 1954 1964 1972 1981 1985 1990 1995 2000 2005 2010 2015 2020 2025
EC 1形 13
100形 12 16 4 4 2
200形 2 2
300形 10 12 12 12 12 8 6 6 2 2 2 2
500形 4 4 4 4 4 4 4
600形 4 4 2 2
800形 2 2 2
1000形 4 8 12 12 12 12 12 12 12 12
2000形 6 6 6 6 6 6 6
10形 2 2 2 2 2 2
  20形 4 4 4 4 4
  新500形 4 4 4 4
電貨1形 1 1 1
年表

  1902.9.1  江ノ島電氣鐵道藤沢〜片瀬間開業
  1910.10.30 藤沢〜小町(現:鎌倉)間10.2km全通(現在は10.0km)
  1911.10.3  横浜電気に買収される
  1921.5.1   東京電燈に買収される
  1926.7.10  江ノ島電気鉄道設立
  1928.7.1   江ノ島電気鉄道が江ノ島線の事業を買収
  1949.8.1   江ノ島鎌倉観光と改称
  1981.9.1   江ノ島電鉄と改称

江ノ島電鉄