JR発足時、客車の営業車は名古屋客車区と沼津運転区に配置されていたが、翌年に名古屋へ集約される。1993年8月からは、一部が美濃太田運輸区へ移管された。2009年のオハフ46形廃車により、JR東海管内は客車の配置が無くなっている。
14系
 1972年に登場した、特急向けリクライニングシート座席車。JR発足後は臨時列車等で運用された。2005年に最後の4両がJR四国へ譲渡され、さらに2016年には東武鉄道へ移ってSL「大樹」の客車となっている。 
2018.6 東武鉄道下今市駅
 形式 番号 両数  前歴  登場  消滅  備考
オハ14 0番台 24 国鉄 1987.4 2005.5 4両→JR四国 
スハフ14 0番台 7 2005.5
オハフ15 0番台 3 2005.5
 ジョイフルトレイン
○ユーロピア
 1990年に、ユーロライナーの増結用として登場したもの。外観は塗装の変更のみで、座席が回転リクライニングシートとなっている。2004年に消滅。
12系
 1969年に登場した、急行・臨時向けの座席車。JR発足時、定期運用は無く、臨時等で運用された。1996年に消滅している。
 形式 番号 両数  前歴  登場  消滅  備考
オハ12 0番台 16 国鉄 1987.4 1996.3
スハフ12 0番台 7 1995.12
オハフ13 0番台 1 1992.11  
 ジョイフルトレイン
○いこい
 1982年3月に登場した、名古屋地区の和式お座敷列車。外観は12系客車とほとんど変わらない。1997年2月引退。
○お座敷
 1983年3月に登場した、名古屋地区の和式お座敷客車。名古屋にちなんで「ナコ座」と呼ばれた。開放式展望車が設けられていた。1999年10月廃車。
○ユーロライナー
 1985年9月に登場した、名古屋地区の団体向け欧風客車。両端に展望室、中間車にはサンルーフが設けられ、専用塗装の機関車も登場した。2005年4月引退。
 
ユーロライナー
 名称 番号 両数  前歴  登場  消滅
いこい スロフ12 811-812
オロ12 821-824
6 スハフ12-0
オハ12-0
1982.3 1997.3
お座敷 スロフ12 915-916
オロ12 829-832
6 スハフ12-0
オハ12-0
1983.3 1999.10
ユーロライナー スロフ12 701-702
オロ12 701-705
7 スハフ12-0
オハ12-0
1985.8 2005.7
43系
 オハフ46形は、オハ47形の台車を改造したもの。JR発足時に国鉄から2両引継ぎ、1995年に1両が復籍して3両となった。トロッコファミリー号や臨時列車等で運用され、2009年の廃車後も保存目的で残されていたが、2013年頃に全車解体されている。
 形式 番号 両数  前歴  登場  消滅  備考
オハフ46 2000番台 2 国鉄 1987.4 2009.3
1 復籍 1995.3
事業用
 オヤ31形
 スハ32を改造した建築限界測定車。国鉄から1両がJR東海に引き継がれていたが、1995年に廃車となった。その後は佐久間レールパークで保存され、今はリニア・鉄道館で展示されている。
2015.11 オヤ31-12:リニア・鉄道館
 マニ44形
 もとは荷物車だが、16両が「カートレイン」向けに改造された。1995年に消滅している。
1989.12 熱田駅
形式別車両数
名古屋車両区
1987 1990 1992 1995 1998 2000 2002 2005
14系 31 37 37 18
12系 37 39 31 22 13 7 7 7
43系 2 2 2 3
マニ50 2 2 2 1
マニ44 16 16 16 2
オヤ31 2 2 2 2

美濃太田車両区
1995 1998 2000 2002 2005 2008
14系 7 25 18 12 4
12系 7 4 4 4 4
43系 3 3 3 3 1
マニ44 8

沼津運転区
1987
14系 6
12系 6


静岡運転所
1987 1990 1992 1995
マニ50 1 1 1 1

JR東海の客車