富士山は、言わずと知れた日本最高峰であるが、その魅力は高さよりも姿の美しさであろう。周辺のどこから見ても、また霧で霞んでいても、富士山の姿だけは見間違えることがない。富士山とは相性がいいのか、見られる確率が非常に高いが、どのシーンも感動的で印象に残っている。

富士山
 剣ヶ峰(3776、百名山)  
 富士山のイメージが最も強いのは、東海道新幹線からの眺め。とくに富士市の前後では長い時間見ることができる。南側からの富士山の特徴は宝永火口で、富士市では右の方に見えているが、三島からでは真正面となっている。 
 
2022.1 東海道新幹線 三島〜新富士間
2017.2 三島駅付近より 2004.3 身延線富士宮付近より
 富士山の南西、三保の松原からの眺め。歌川広重をはじめ、多くの浮世絵などに描かれた風景で、世界遺産「富士山」の構成資産の1つにもなっている。日中は雲がかかっていたので心配したが、夕方に訪れると、夕陽に赤く染まった富士山に出逢うことができた。 
2023.1 三保松原より 2023.1 三保松原より
 こちらは、北側にあたる山梨からの富士山。紅葉台では、雪、手前の紅葉と緑で、三段紅葉になっていた。 
1999.11 紅葉台より   1996.9 本栖湖より
 こちらは、南東の箱根方面からの眺め。南東側からのながめ。芦ノ湖では、実際には富士山がくっきり見えていたのだが、写真になるとみにくくなってしまった。
  2003.12 十国峠より 2006.3 芦ノ湖より
 冬になると、都心から富士山が見えるようになる。ただし、手前に丹沢の山並みがあるので、富士山は丹沢に半分隠れてしまう。
2007.11 都庁より 2015.1 スカイツリーより
 登山をして、山頂から富士山が見えると気持ちいい。これまでで最も遠くから見たのは立山。これほど遠くても富士の姿を間違えることはない。
 
2002.7 北岳より 2007.10 大岳山より
1998.11 榛名山より 1995.10 立山より
左奥が富士山、右奥は南アルプス
 富士山の山頂に立ったのは、1996年の一度のみ。御来光をお目当てに、夜から登り始めた。8月とはいえ夜の富士は冷え込み、風も強かったので日の出前は猛烈に寒かったが、日が出たとたん暖かみを感じて太陽のありがたさを強く感じた。日の出跡はお鉢のまわりを一周したが、火口は予想以上の広さであった。下りは須走口を選んだが、砂遊びをしているような感覚でぐんぐん下り、2時間と少しで下に着いてしまった。

<河口湖口五合目21:00-22:10七合目-23:20八合目-2:50九合目-3:30山頂5:20-6:20剣ヶ峰-山頂7:15-9:30須走口> 標高差1470m
1996.8 吉田口頂上より剣ヶ峰 1996.8 富士山頂から見る御来光
 富士山は、飛行機からもよく見ている。とくに富士山の南を通った時は、順光で写真が撮りやすい。 
 
2007.1 飛行機より 背後は南アルプス 2004.12 飛行機より 背後は伊豆半島
2012.10 飛行機より 2016.12 飛行機より
2007.1 飛行機より 手前は多摩川
愛鷹山
 越前岳(1504、二百名山)
 富士山の南にあり、富士山と一体化しているような山。約10万年に活動を終えた火山で、その後の富士山の活動により、富士山の裾野と重なっている。
 2022.1 吉原付近より

富士山