船木鉄道

 山陽道の宿場町、船木への足と、沿線の石炭輸送を目的として1916年に開業、その後吉部まで延伸した。しかし万倉以北は戦時中に不要不急路線として休止、残る区間も石炭輸送の減少などにより比較的早い時期に廃止されている。バス会社が今でも「せんてつ」を名乗っているのが救いである。

  1916.9.16 船木軽便鉄道宇部〜船木町間開業
  1919.1.25 船木鉄道と改称
  1923.10.12 1067mmに改軌、船木町〜万倉間開業
  1926.7.1  万倉〜今富間延伸
  1926.11.1 今富〜吉部間延伸により全通
  1944.3.1  万倉〜吉部間休止(61.11.18廃止)
  1961.10.14 全線営業休止(61.11.19廃止) 
   1941 1949 1955 1960
 輸送人員(千人/日) 1.4 2.0 1.1 0.6
 輸送密度(千人/日) 0.5 1.3 0.6 0.3
 貨物輸送量(万t/年) 13.7 13.5 4.1 1.0
営業係数 96 90 97 117
廃線跡
 宇部-吉部9.7km
 戦後も営業していた万倉までの区間は、鉄道の痕跡があまり見つけられない。有帆駅付近で辛うじて路盤を見つけた程度である。船木町はバスターミナルで、待合室は鉄道時代の駅舎のようである。 
2008.12 宇部-有帆間@ 2008.12 船木町駅跡A
 万倉から北は1944年に休止された区間であるが、立派な築堤を所々で見かけた。終点の吉部駅の位置は見つけられなかった。 
2008.12 万倉-矢橋間B 2008.12 大棚-吉部間C