羽幌までは軽便鉄道法による計画路線、その先は改正鉄道敷設法による計画路線である。最初の開業は1927年なので、昭和に入ってからになる。戦争による工事中断もあり、1958年にようやく全通した。存廃の基準となる輸送密度は789人、長大な路線であるため一度は廃止が留保されたが、第2次特定地方交通線に追加承認されて、全通から30年もたたずに廃止された。天北線、名寄線に次いで長い廃線である。

  1927.10.25 留萌〜大椴間開業、1932年までに羽幌まで延伸
  1935.6.30  天塩線幌延〜天塩間開業、1936年に遠別まで延伸
  1958.10.18 留萌〜羽幌間全通
  1985.8.2   第2次特定地方交通線として廃止承認
  1987.3.30  全線廃止 
  1932 1937 1949 1956 1960 1965 1970 1973 1977 1980 1983 1986
 輸送人員(千人/日) 0.6 0.8 3.3 4.4 7.9 9.3 6.4 4.7 4.0 3.6 2.8 2.1
 輸送密度(千人/日) 0.2 0.3 0.5 0.6 1.0 1.4 1.2 1.0 0.8 0.7 0.5 0.4
 貨物輸送量(万t/年) 4.3 8.9 24.7 64.5 119.4 140.2 66.0 17.7 5.4 4.3 8.0
営業中
 廃止まであと数日だったので、ファンも多く乗っていた。1つの列車で全線乗りとおしてしまったが、今思うと途中下車してみたかったと感じる。
1987.3 羽幌駅
廃線跡
 留萌〜幌延141.1km
 24年ぶりの羽幌線訪問。小平から苫前、羽幌と北上していくが、鉄道の遺構はほとんど無く、駅跡も調べていないとわからない。羽幌は駅前の雰囲気がなんとなく残っていた。 
2011.7 小平駅跡@ 2011.7 大椴駅跡A
2011.7 苫前駅跡B 2011.7 羽幌駅跡C
2011.7 築別駅跡D 2011.7 天塩有明駅跡E
 初山別を過ぎると、長大な橋梁が現れる。羽幌線一の見所、金駒内橋梁で、ゆるやかなカーブを描いていて美しい。これを見ただけでも来た甲斐があった。  
2011.7 初山別〜豊岬間F
金駒内橋梁
2011.7 豊岬駅跡G
 歌越を過ぎた所にもガーター橋があったが、ここはあまり近づけない。ここで日が暮れたので、探訪を終了した。  
2011.7 歌越駅跡H 2011.7 歌越〜天塩金浦間I
モオタコシベツ川橋梁
 

羽幌線