2002年に登場した津軽海峡線の特急「スーパー白鳥」向けに開発されたもの。車体はステンレス製で、前頭部は鋼製。座席はリクライニングシート。台車はボルスタレス、軸梁式のN-DT789、N-TR789。主電動機はN-MT731(1時間定格出力230kW)で、青函トンネル内の最高運転速度140km/h。制御はIGBT素子のVVVFインバータ、制動は電気指令式(回生併用)で抑速ブレーキ、耐雪ブレーキ付である。2007年には、1000番台が札幌地区に投入されている。
 
 2024.4 豊幌-江別間
 0・300番台  
 津軽海峡線では、2002年まではJR東日本所属車による特急列車が運行されていたが、2002年12月の東北新幹線八戸開業に合わせて、JR北海道所属車による新たな特急「スーパー白鳥」が登場した。これが789系0番台で、青函トンネル内では140km/hで運転されている。当初はThsc-M-M-M-Tcの5両編成。2005年にT車を新造して6両編成化を行うとともに、増結用の300番台M-Tcも登場している。
 2016年3月の北海道新幹線開業後は、6両編成6本が札幌運転所に転属し、785系の大半を置き換えた。転属時に、保安装置変更などの改造が行われ、また編成ごとに異なるデザインのラッピングが施されている。残る300番台4両は運用が無くなっている。

  2002.12.1  「スーパー白鳥」にて営業運転開始 
  2005.12   6両化
  2011.4.20  6両編成1本増備
  2016.3.26  北海道新幹線開業により「スーパー白鳥」の運用終了
  2017.3.4   函館本線「ライラック」にて運用開始
2015.10 青森駅 2016.9 増結用300番台:函館駅
 
 2017.9 「ライラック」:白石駅
 番号  M
789
 M
788
 Tc
789
Thsc
789
T
789
 前歴  登場 消滅 備考
101-106 4 4 新製 2002.9-02.10
1 1 5 2005.12
1 1 1 2011.4
201-206 5 5 5 2002.9-02.10
1 1 1 2011.4
301-302 2 2 2005.12
 1000番台  
 781系の置き換え用として登場した車両で、0番台とは前照灯の形など細部が異なる。2007年10月に特急「スーパーカムイ」などで運行を開始した。2M3Tの5両編成で、グリーン車は無い。2010年の踏切事故により、1編成が廃車となっている。

  2007.10.1 1000番台が「スーパーカムイ」として営業運転開始
2009.10 岩見沢駅  2024.2 長都駅
 番号  M
789
 Tc
789
T
788
 前歴  登場 消滅 備考
1001-1007 7 7 7 新製 2007.6-9
2001-2007 7 7
車両配置表
2005 2008 2010 2012 2015 2018 2020 2022
函館 23 34 34 40 40 4 4 4
札幌 35 35 30 30 66 66 66

789系