両白山地は、石川・福井と岐阜の県境の山地で、北アルプスからはるか西方に見える。九頭竜川を挟んで、北は加越山地、南は越美山地と呼ばれる。主峰の白山は成層火山で、1659年にも噴火している活火山。お花畑の宝庫で、規模、種類とも日本で一・二を争うほどだと感じられる。

2006.6 飛行機より 中央が白山、左側に別山、右側は三宝崩山)
加越山地
 白山(御前峰、2702、百名山)
 白山は、北アルプスより西側では唯一の2000m峰。御前峰、大汝峰、剣が峰の3つのピークがある。山頂周辺には多くの池が点在し、また山頂の南側は室堂平、弥陀ヶ原などの平坦なエリアが広がっている。
 左の写真は、天生峠へ向かう山道の途中から見たもの。左が最高峰の御前峰、右は大汝峰になる。はじめて白山の全体の雰囲気がわかった。 
2006.10 天生峠付近より  2017.11 勝山より
 直前になって室堂の山小屋の予約が取れたので、急遽金曜の夜行で出発した。登り始めてまもなく霧の中に入ってしまったが、登山道はつねにお花畑に囲まれていて、花の種類も多くこれまでで一番の花の山旅である。室堂では自然観察会にも参加して花の勉強をした。しかし霧の方は翌日も晴れず、下山するまで周囲が何も見えなかったのが残念である。

<別当出合9:15-11:50甚ノ助小屋12:30-弥陀ヶ原-14:30室堂>
<室堂7:15-7:55山頂8:15-8:35室堂9:30-11:25殿ヶ池-13:35別当出合> 標高差1440m
2002.8 室堂より山頂方向
山頂は見えていない
2002.8 登山口
 白山連峰は、北アルプスから何度かはるか遠くに見ている。白山を中心として、大きく裾野を広げた1つの山のようにも見える。
 1995.10 立山より 2003.10 乗鞍岳より
 三方岩岳(1736)
 白山の北、白川郷の真西にある山。白山スーパー林道がすぐそばを通るので、気軽に登ることができる。右端のつんと突き出した山が三方岩岳で、中央は野伏ヶ岳である。
2006.10 天生峠付近より 
 猿ヶ馬場山(1875)
 白川郷をはさんで、三方岩岳の東側にある山。上の写真とは反対に白山スーパー林道から天生峠方向を見る。右の山が猿ヶ馬場で、中央奥は籾糠山。峠はそのすぐ近くである。
2006.10 白山スーパー林道より
越美山地
 荒島岳(1523、百名山)
 荒島岳は、福井県の大野盆地の東にそびえる形の美しい山。成層火山のように見えるが、非常に古い時代の火山が浸食を受けた残骸である。勝原から3時間半程度で登ることができる。なかなか見る機会がなかったが、2017年にようやく勝山からの姿を見た。
2017.11 勝山より 手前は九頭竜川
 能郷白山(1617、二百名山)
 能郷白山は、岐阜・福井の県境にある、越美山地の主峰。近くの温見峠を国道が通るので、登山は2時間半ほどの行程となる。
 写真の中央やや左が能郷白山で、手前に根尾谷が続いている。能郷白山の少し右奥が荒島岳で。さらに右奥に白山が見える。このエリアの山は地上からほとんど見ていないので貴重な眺めである。
2008.3 飛行機より 

両白山地