南アルプスは、一般的には赤石山脈と呼ばれ、富士川と天竜川に挟まれた山脈。地形的には糸魚川・静岡構造線と中央構造線に挟まれており、約180万年前から急激に隆起して誕生したと考えられている。南アルプスの南部には、塩見、荒川、赤石、聖と3000m峰がずらりと並ぶ。どの山もアプローチが不便なため、容易には近づけない憧れの山域になっている。

南アルプス南部
 塩見岳(3047、百名山)
 塩見岳は、間ノ岳から荒川岳へ続く南アルプス主稜線の中間付近にある。一般的な登山ルートは、塩川からの9時間半の行程で、南アルプスでも最も登りにくい山の1つである。
 九州方面の飛行機のルートの1つが塩見岳の少し南側にあるが、この時はほぼ真上を通過したようで、窓の下ぎりぎりに塩見岳が見えていた。半円形の姿がよくわかる。 
2012.10 飛行機より
 初めて南アルプス南部の山々を写真におさめた時のもの。飛行機に乗るたびに右側車窓を選んでいたら、ついに南アルプスの全貌を見ることができた。左端は光岳。中央に左から聖岳、赤石岳、荒川岳、塩見岳、その右に北岳と、主要な山がすべて納まっており、背後に中央アルプスと御嶽山も見えて大満足である。 
2007.1 飛行機より
  左端は聖岳だろうか。その右に赤石岳、荒川岳、塩見岳、間ノ岳、北岳と並んでいる。上の写真と似た角度だが、少しぼやけてしまっている。
2008.11 飛行機より
 荒川岳(3141、百名山)、赤石岳(3120、百名山)
 荒川岳は、悪沢岳(東岳)、中岳、前岳の3つのピークがある。そこからさらに南下すると赤石岳である。2つの山が比較的近くに位置するので、椹島から2泊3日で周遊するのが一般的な登山ルートとなっている。
 塩見岳を真上から見た3日後、今度は荒川・赤石を初めて近い距離から見た。中央の山塊が赤石と荒川で、その少し右奥に塩見、さらに右奥に北岳が見えている。
2012.10 飛行機より
 左に上河内岳と光岳、その右の3つ並んだ山が聖岳、赤石岳、荒川岳。右の方には塩見岳、農鳥岳と連なっている。南アルプスの百名山5つを同時に見た唯一の写真であるが、撮ったときは南アルプスの山並みということしかわからず、後からこの雲の多い写真を見て山の名前を推定したものである。 
2003.10 金峰山より
 左から笊ヶ岳、赤石岳、荒川岳、塩見岳。これも撮ったときは山の名前がわからなかったが、地図を見るとだいたい想像できた。   左から悪沢岳、荒川前岳、赤石岳、聖岳。3枚の写真の中では、これだけが西側からのながめである。
1999.11 紅葉台より 1995.8 木曾駒ヶ岳より
 聖岳(3013、百名山)
 聖岳は、赤石岳の南にあるが、稜線はコの字に折れ曲がっている。南アルプスの中で、最も南の3000m峰である。
 中央が聖岳で、右奥に赤石と荒川が見えている。いちばん手前は上河内岳。聖岳と赤石岳の間のコの字形の尾根まではっきりわかる。 
2012.10 飛行機より
 光岳(2591、百名山)、大無間山(2329、二百名山)
 ほぼ中央が光岳で、その奥に聖、赤石なども見えている。光岳は百名山に選ばれてはいるが、すぐ隣の聖岳に比べて400m以上低いのであまり目立たない。右に見える湖は大井川鉄道の終点、井川湖で、その左の山が大無間山になる。 
2011.9 飛行機より
 

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