常磐線の特急「ひたち」を高速化するために開発された車両。在来線で初めて最高速度が130km/hとなった。車体は鋼製で、全長が先頭車21,500mm、中間車21,100mm。台車はボルスタレスのDT50系を改良したDT56とTR241。主電動機はMT61(1時間定格出力120kW)。駆動は中空軸平行カルダン、制御は界磁添加励磁、制動は電気指令式(回生併用)で抑速ブレーキ付き。基本編成は4M3Tの7両で、うちグリーン車1両。付属編成は2M2Tの4両編成である。
2022.12 小野上~祖母島間
新製車
 0番台  
 1989年3月に「スーパーひたち」として営業を開始。基本・付属あわせて11両編成が9本製造された。2012年からE657系への置き換えが始まり、2015年3月に「ひたち」での運用が終了、以降は臨時列車等で使用されていた。また、2017年から常磐線いわき~竜田間で定期運用に就いていたが、2020年3月に終了している。

  1989.3.11 特急「スーパーひたち」にて営業運転開始
  2013.3.15 特急「スーパーひたち」運用終了
  2017.7.22 常磐線普通列車運用開始
  2020.3.14 定期運用終了
1992年 上野駅 2015.11 品川駅
 番号 M
650
M
651
Tc
650
Tc
651
 Ts
651
 前歴  登場  消滅 備考
1-18 18 18 18 9 9 新製 1988.12-92.1 2020.6   
101-109 9 9 9
改造車
 1000番台  
 常磐線のE657系投入によって余剰となった651系を、高崎線の特急「あかぎ」「草津」等に転用するために改造された形式。交流機器の回路を分離し、実質的に直流電車となったが、形式は651系のままである。窓の下にオレンジのラインが入っている。2014年3月から営業を開始し、185系を置換えた。2016年には、1編成が国府津へ転出して観光電車「伊豆クレイル」となっている。

  2014.3.15 特急「草津」あかぎ」にて営業運転開始
2017.8 大宮駅
 番号 M
650
M
651
Tc
650
Tc
651
 Ts
651
 前歴  登場  消滅  特徴
1001-1009 9 9 9 6 6 0番台 2013.10-14.4
1101-1106 6 6 3
 ジョイフルトレイン  
〇伊豆クレイル
 1000番台のうち4両を改造した観光列車。新型コロナウィルスの影響で、2020年4月以降の運行がすべて中止され、そのまま廃車となった。

  2016.7.16 「伊豆クレイル」営業運転開始
  2020.3.29 営業運転終了
2019.5 伊豆クレイル:伊豆多賀駅 
 名称  番号  M
650
Ms
651
Tsc
650
Tsc
651
 前歴 登場 消滅
伊豆クレイル 1007 1 1 1 1000番台 2016.4 2020.9
1101 1
形式別車両数

1990 1992 1995 1998 2000 2002 2005 2008 2010 2012 2015 2018 2020 2022
勝田 88 99 99 99 99 99 99 99 99 99 41 33 8
大宮 54 42 49 49
国府津 4 4

651系