新車製造のコストを抑えることを目的として開発されたもので、413・717系は車体を新造しているのに対し、こちらは車体についても寝台特急電車581・583系を改造している。短編成化のため中間車に新たに切妻の運転台を設置していて、食パンとも呼ばれていた。交直流電車が419系、交流電車が715系である。
419系
 419系は、1985年に改造された45両が、北陸地区に投入された。車内も寝台特急時代とほとんど変わらなかったため、通路が狭く非常に不便だったが、結局2011年まで使用されていた。保存車は無い。

  1985.3  北陸本線で運用開始
  1988.3-90.1 新北陸色へ変更
  1996.3  敦賀へ転属
  2011.3.12 定期運用終了
   
1988.9 旧北陸色:糸魚川駅 2007.10 新北陸色:有間川駅 
 番台  Mc
419
M
418
Tc
418
Tc
419
 前歴 登場  消滅  特徴
0番台 15 15 9 6 583系 1984.10-85.3 2011.10
715系
 0番台  
 おもに長崎本線・佐世保線で使用され、鹿児島本線八代以北で使用されたこともある。国鉄時代の塗装は東北地区と似ているが、塗り分けが違っていた。1998年3月に営業を終了し、先頭車1両が581系に復元されたうえで、九州鉄道記念館で保存されている。

  1984.2   長崎本線・佐世保線で運用開始
  1986.8-87 九州色へ変更
  1998.3.26 定期運用終了
左:旧九州色、右:九州色
 番台 M
714
M
715
Tc
714
Tc
715
 前歴 登場  消滅  特徴
0番台 12 12 2 10 国鉄 1987.4 1998.8  
100番台 12
 1000番台  
 東北地方向けで、おもに東北本線黒磯〜一ノ関間で使用された。塗装は、国鉄時代はクリーム地に緑帯で、東北色より黄色に近い地色であった。1998年3月に営業を終えている。

  1985.3   仙台地区にて運用開始
  1986.1-87 東北色へ変更
  1998.3   営業運転終了
 
1987.3 東北色:仙台駅(左の車両)  1989.1 東北色:郡山駅
 番号 M
714
M
715
Tc
715
 前歴 登場  消滅  特徴
1001-1015 15 15 15 国鉄 1987.4 1998.8
1101-1115     15
車両配置表
419系
1987 1990 1992 1995 1998 2000 2002 2005 2008 2010 2012
金沢 45 45 45 45
敦賀 45 45 45 45 39 39 3
715系
1987 1990 1992 1995 1998
仙台 60 60 60 60 20
南福岡 48 48 48 48 28
419系・715系