北勢線のルーツは、北勢鉄道。合併などにより近鉄北勢線となっていたが、2003年に三岐鉄道へ譲渡された。762mmのナローゲージなので、車両は三岐線と別運用である。
 
2021.7 東員〜大泉間
北勢電気鉄道時代
 モハニ50形
 北勢電気鉄道時代の電車は1形式6両のみで、三重交通となった後に1両増備された。また、同型車が三重線に2両ある。221-224は最終的に2両固定編成となったが、1992年にさよなら運転を行って引退した。225-227は1982年に内部・八王子線へ転属し、227はサ120形に改造される。このとき廃車となった226は四日市スポーツランドで保存され、今は阿下喜駅前に移動している。
 
2016.1 モニ226:阿下喜駅
 北勢 三重・近鉄 両数  前歴 登場  消滅  備考
モハニ50形 モニ221-227 7 新造 1931.7-49.3 1992.9
三重交通時代
 戦後間もない頃は、雑多な車両を譲り受けていたが、サ100形・150形を新造して車両が整理された。また、モ4400形・サ2000形は湯の山線改軌にともなって北勢線に転入している。1977年の北勢線近代化の際に、三重交通時代の車両を改造してモ270形と編成を組むこととなり、130形・140形の一部は西桑名方先頭車になった。
 
2004.12 ク140形:阿下喜駅
 
 2023.8 ク130形:馬道駅  2023.8 ク140形:馬道駅
 
2024.7 ク200形:馬道-西桑名間
三重  近鉄 両数  前歴 登場  消滅  備考
サ104-106 サ174-176 3 新造 1949 1965頃
サ151-156 サ151-156 6 新造 1951 1983 北勢→内部
サ363-368 サ(ク)134-138 5 新造 1954 三重→北勢
モ4400形 モ(ク・サ)201-202
サ101
3 新造 1959.8 三重→北勢
サ2000形 サ(ク)141-147 7 新造 1960-62 三重→北勢
近鉄時代以降
 270形
 北勢線近代化のため、1977年に8両が製造され、1990年になって1両増備された。北勢線は現在7編成あるが、電動車はすべて270形に統一されており、三重交通時代の付随車と連結した3両または4両編成を組んでいる。
 
 2020.7 モ270形:西桑名〜馬道間  2021.7 モ277:東員〜大泉間
 
2024.7 ク170形:馬道-西桑名間
 形式 番号 両数  前歴 登場  消滅  備考
モ270形  271-276 6 新造 1977.10
277 1 1990.8
ク170形 171-172 2 新造 1977.10
形式別車両数
種類 形式 1975 1981 1985 1990 1995 2000 2005 2010 2015 2020
EC モ・ク220形 9 4 4 4
ク・サ140形 7 7 7 7 7 7 7 7 7 7
ク・サ130形 5 5 5 5 5 5 5 5 5 5
サ150形 7
ク・サ200形 3 3 3 3 3 3 3 3 3 3
  モ270形 6 6 6 7 7 7 7 7 7
  ク170形 2 2 2 2 2 2 2 2 2
年表

  1914.4.5 北勢鉄道:大山田(現・西桑名)〜楚原間14.5km開業
  1931.7.8 桑名京橋〜阿下喜間21.3km全通、電化
  1934.6.27 北勢電気鉄道と改称
  1944.2.11 神都交通、三重鉄道などと合併し三重交通となる
  1961.11.1 桑名京橋〜西桑名間0.7km廃止
  1964.2.1 三重交通の鉄道部門を三重電気鉄道に譲渡
  1965.4.1 近畿日本鉄道に合併
  2003.4.1 近鉄が北勢線を三岐鉄道に譲渡

三岐鉄道北勢線