千葉ニュータウンへのアクセス路線として建設されたもの。京成電鉄のグループ会社だが、自治体も出資する第三セクターである。小室〜印旛日本医大は、千葉ニュータウン鉄道が施設を保有し北総鉄道が運行を行う上下分離の先駆けである。車両は、自社のものとリースのものがある。
2023.4 千葉ニュータウン中央〜小室間
車両
 7000形
 開業時の車両で、ゲンコツと呼ばれるΣ型のスタイルは日本離れしていた。当初は6両編成で、1991年の都営浅草線乗り入れの際に中間車を増備して8両編成となっている。2007年に運用を終了し、廃車となった。
 先頭車1両が、西白井駅の側線で保存されている。通常はカバーで覆われていて見ることができないが、2022年に15年ぶりに公開された。
 
1993.9 京成高砂駅  2022.5 7001:西白井駅
形式  編成番号 両数  登場  消滅  備考
<Mc>7001-
<M>7101-
<T>7102-
7002-06F(偶) 24 1979.1-79.2 2007.3
<M>7201- 1990.11
 800形・7150形
 1991年の京成高砂〜新鎌ヶ谷間開業の際に、新京成電鉄と京急から譲り受けたもの。800形は新京成への乗り入れ専用で、逆に7150形は都営浅草線への乗り入れ用であった。800形は新京成への乗り入れ中止により新京成に返却、7150形は7050形に置き換えられて1998年に廃車となった。
1993.9 7150形:泉岳寺駅
 形式 番号 両数  前歴  登場  消滅  備考
モハ800形
サハ850形
804、06、13-14
853、55、63-64
8 新京成800系 1991.3 1992.7
7150形 7151-7158
7161-7168
16 京急1000系 1991.2-3 1998.2
 7050・7250・7260形
 いずれも京成電鉄の3000系列のリース車両。帯色はブルーの北総カラーになっていた。
左:7050形 右:7250形
 形式 番号 両数  前歴  登場  消滅  備考
7050形 7051-58、61-68
7071-74、81-88
7091-94
32 京成3150形 1995.9-01.5 2003.12
7250形 7251-58 8 京成3200形 2003.12 2006.3
7260形 7261-68 8 京成3300形 2006.4 2015.3
 7300形
 7300形は1991年の京成高砂〜新鎌ヶ谷間開業に合わせて製造されたもので、京成3700形と同型であった。7800番台は京成3700形をリースしたものなので、経歴は異なるが同じ形式である。北総で初めてVVVFインバータ制御が採用された。羽田空港までの4社直通運転などに使用されている。
 
2017.3 7300形:青物横丁駅 2020.2 7800番台:新馬場駅
形式  編成番号 両数  登場  消滅  備考
<Mc>7301-、08-
<M>7302-、04-、05-、07-
<T>7303-、06-
7308、18F 16 1991.3
<Mc>7801-、08-
<M>7802-、04-、05-、07-
<T>7803-、06-
7808、18、28F 24 2003.2-18.2 京成3700形
 7500形
 7000形を置き換えるために製造されたもので、京成新3000形と同型である。8両編成3本が登場している。これまでと車両番号のルールが変わり、7501編成の1から8のようになっている。
 
2015.10 四つ木駅  2018.12 八ツ山橋
 形式 編成番号 両数  登場  消滅  備考
<Mc>7501-1、8
<M>7501-2、4、5、7
<T>7501-3、6
7501-03F 24 2006.2-07.3
形式別車両数
種類 形式 1981 1985 1991 1995 2000 2005 2010 2015 2020  備考
EC 7000形 18 18 24 24 24 24
7300形 16 16 16 24 24 32 40
7500形 24 24 24
800形 8 新京成800形
7150形 16 16 京急1000形
7050形 16 京成3150形
7250形 8 京成3200形
7260形 8 京成3300形
年表
 
  1972.5.10 北総開発鉄道設立
  1979.3.19 北初富〜小室間7.9km開業
  1988.4.1  小室〜千葉ニュータウン中央間4.0kmの第2種事業者となる
  1991.3.31 京成高砂〜小室間19.8km全通
  2000.7.22 2種事業の区間を含めて京成高砂〜印旛日本医大間32.3km全通
  2004.7.1  北総鉄道と改称

北総鉄道