肉食動物の代表といえば、ライオン、トラ、ヒョウ、チーター、ジャガーなど、どれもネコ科である。ネコ亜目には、ネコ科のほかハイエナ科、マングース科、ジャコウネコ科などが含まれている。

ネコ科
 ライオン  
 大型ネコ科動物の代表格で、ほとんどがアフリカのサバンナに生息する。ケニアではよく見られるようだが、チョベで見られる確率は低いと思っていたので、合わせて5頭も見られたのは幸運である。昼間はだらしなく寝そべっていることが多いらしく、ケガをしたメス1頭だけが起きていた。
  2007.8 ボツワナ、チョベ 2007.8 ボツワナ、チョベ
 セレンゲティの最終日、ゲート付近の岩場を重点的に探していると、子供ライオンを3頭も発見。すると、我々に気付いた父親ライオンが現れて、自分で子供のところへ行くのではなく、はるか遠くにいた母親ライオンを大声で呼び戻した。狩りも母親の役目なのに、なぜ呼び戻さなければならないのかと思ってしまう。
  2013.4 タンザニア、セレンゲティ 2013.4 タンザニア、セレンゲティ
 木登りライオンが現れるかもしれないマニヤラ湖ではライオンを見られなかったが、なんとセレンゲティのロッジの近くで木の上にライオンがいた。リラックスした姿は強さがあまり感じられない。。
  2013.4 タンザニア、セレンゲティ 2013.4 タンザニア、ンゴロンゴロ
 チーター  
 地上最速の動物といわれ、時速100kmで走ることができる。セレンゲティの最終日、ゲート付近でサファリをしている時に草むらの中で見つけた。ドライバーの大サービスで、道をはずれてチーターのそばまで行くと、チーターはうるさいとばかりにゆっくり歩いて去って行った。 
  2013.4 タンザニア、セレンゲティ 2013.4 タンザニア、セレンゲティ
 ジャガー
 アメリカ大陸唯一の大型ネコ科動物で、姿はアジア・アフリカのヒョウに似ている。まだ野性を見たことはないが、オリノコデルタのロッジ敷地内のオリにいたのには驚いた。 
 
  2005.9 ベネズエラ、オリノコデルタ 2017.9 メキシコ、ラベンタ野外博物館 
 サーバルキャット  
 単にサーバルとも言う。ペットのネコと同じネコ属に分類されるが、アフリカのサハラ砂漠以南に生息する野生種である。
 基本的には夜行性だが、昼間にうろうろしている所を2回見かけた。ただ茂みの中を歩いているので、全体がよく見えない。
   2013.4 タンザニア、セレンゲティ
ハイエナ科
 ブチハイエナ  
 これもアフリカのサハラ砂漠以南に生息。狩りをするだけでなく、獲物を奪い取ったり動物の死骸を食べたりする。朝早い時間に見つけたが、夜行性なのでこれから寝るところだったのかもしれない。
   2013.4 タンザニア、セレンゲティ
マングース科
 スレンダーマングース  シママングース
 黒い尾が特徴。人に気づくと全速力で走っていってしまった。  アフリカでは普通に見られるマングースのようで、ロッジのすぐ脇でゴソゴソ動き回っていた。
  2007.8 ボツワナ、チョベ 2007.8 ジンバブエ、ヴィクトリアフォールズ

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