大きくはキツネザル、ロリス、メガネザルなどの原猿亜目と、オマキザル、オナガザル、クモザルなどの真猿亜目に分かれる。最近の研究では、原猿亜目のうちメガネザルは真猿亜目に近いと考えられているらしい。ヒトは真猿亜目に含まれるが、ヒトだけでヒト科を形成するのか、ゴリラ・チンパンジーまでヒト科か、さらにオランウータンまでヒト科に含むのかと説がいろいろあるようである。

オナガザル科
 ニホンザル  
 日本固有のサルで、下北のニホンザルは世界のサルの北限らしい。大群で騒々しいので、見かけてもありがたみはあまり無い。  
  1996.11 小豆島銚子渓 2013.5 新居浜
 ヤクザル
 ニホンザルの亜種で、屋久島固有種。初めて見たときは、車の上に乗って来たので、驚いて写真を撮れなかった。
2015.12 屋久島、白谷雲水峡付近
 アカゲザル  サル?
 ニホンザルの近縁で、アジアに広く分布する。カトマンズは猿の多いところで、モンキーテンプルと呼ばれる寺院がいくつもあった。  オプショナルツアーでカジュラホの森に行った時ときのもの。遠かったのとガイドが日本語を話せなかったので、何を見たのか未だによくわかっていない。
2003.12 ネパール、カトマンズ  1999.5 インド、カジュラホ
 サバンナモンキー
  アフリカのサハラ砂漠以南に広く生息していて、人の近くに平気でやって来る。アンボセリでは、一瞬の隙をついて部屋の中に侵入し、砂糖を奪っていった。
  2013.4 タンザニア、マニヤラ湖 2013.5 ケニア、アンボセリ
 ブルーモンキー
  森の中に住むサルで、ブルーというより黒っぽい。サバンナモンキーはあちこちでみたが、こちらは一度しか見なかった。
2013.4 タンザニア、マニヤラ湖
 オリーブヒヒ  
  オナガザル科には、いわゆるサルだけでなくヒヒの仲間も含まれる。オリーブヒヒはアヌビスヒヒともいい、アフリカ中部に広く分布している。マニヤラ湖国立公園では、道を埋め尽くすほどの大集団がいて、停まっている車の上にどんどん乗ってきた。小さな子供たちがたくさんいてかわいい。
  2013.4 タンザニア、マニヤラ湖 2013.4 タンザニア、マニヤラ湖
 キイロヒヒ  チャクマヒヒ
 オリーブヒヒとともにアフリカ中部の代表的なヒヒ。ロッジのすぐ近くをうろうろしていた。  アフリカ南部に生息する。人に慣れているようで、ジンバブエでも南アフリカでも車道や人のいる所を平気で歩いていた。
 2013.5 ケニア、アンボセリ  2007.9 南アフリカ、ケープ半島
 ゲラダヒヒ  
  エチオピアでもシミエン国立公園周辺の岩場にのみ生息する希少種。シミエンの入口付近で、しかも車を降りるとすぐ見られた。ゲダラヒヒはそんなに簡単に見られるとは思っていなかったので、てっきり別のヒヒを見たと思っていたが、後で写真を見るとゲラダヒヒそのものである。ただ、特徴的な胸の赤い部分は見ていない。
2011.5 エチオピア、シミエン
クモザル科
 クモザル  
 クモザル科のクモザル、ホエザルなどは、すべて中南米のみに生息する。ベリーズのクモザルは、人の近くに平気で現れた。 
2015.5 ベリーズ、ニューリバー

哺乳類−霊長目