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ハンガリー
 ブダペスト(世界遺産)
 ブダペストは、ローマ時代に地域の中心都市アクインクムが建設されている。9世紀頃からハンガリー人が住み始め、後にハンガリー王国の首都となった。しかし13世紀にモンゴルの襲来、そして16〜17世紀にはオスマン帝国による占領を受け、18世紀のハプスブルグ帝国下で再び繁栄を取り戻している。なお、ここは本来は川を挟んだブダとペストという2つの街で、1873年に合併している。
 プラハから夜行列車で到着。地下鉄を2本乗り継いでブダ宮殿へ向かう。ところが、地下鉄は乗り換えるごとに切符が1枚必要だったようで、いきなり検察に捕まって罰金の請求。最悪のスタートとなった。ようやく外に出ると、対岸にある1902年完成の国会議事堂がよく見えた。
1992.8 国会議事堂 1992.8
 ブダの宮殿は丘の上にある。モンゴル撤退後の1249年に王城が建てられ、18世紀マリア・テレジアの時代に現在の宮殿となったが、宮殿の大半は第2次世界大戦で炎上し、修復されたものである。こでまで宮殿といえば庭園がつきものだったが、ここは何もなく、ドナウ川が庭園のようである。
 丘の上には、マーチャーシュ教会や漁夫の砦など見所が多い。マーチャーシュ教会は13世紀に建てられ、王の戴冠式が行われた所だが、今の建物は1874年のものである。中はざわついていて教会らしくなかったが、ステンドグラスが美しかった。
1992.8 ブダ宮殿 1992.8 マーチャーシュ寺院
1992.8 漁夫の砦 1992.8 ドナウ川とマーチャーシュ教会
 川の対岸、ペストの街は第2次世界大戦でほとんど破壊され、残念ながら中世の面影はない。数少ない見所が聖イシュトヴァン大聖堂とオペラ座だが、あまり印象に残るものではなかった。東京を歩いているようで、最初につまずいたブダペストのイメージは最後まで良くならなかった。
1992.8 聖イシュトヴァン大聖堂 1992.8 オペラ座
 ☆世界遺産「ブダペストのドナウ河岸とブダ城地区およびアンドラーシ通り」 1987年登録
   アンドラーシ通りは2002年追加登録

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