インドは4世紀頃から小国に分かれた群雄割拠のラージプート時代が続く中、8世紀頃からムスリムの侵攻が始まり、12世紀にはデリーにトルコ系ムスリムの王朝が開かれる。そして1526年、バーブルによってムガール帝国が誕生し、その全盛期は18世紀始めまで続いた。しかしヨーロッパ諸国の植民地獲得競争に巻き込まれていき、第2次大戦後までイギリスの植民地となってしまった。

 1206年 インドに侵攻したゴール朝の将軍アイバクがデリー・スルタン朝創設
 1526年 バーブル、デリー・スルタン朝を滅ぼしムガル帝国建設
 1540年 フーマユーン、スール朝に敗れる
 1555年 フーマユーン、スール朝を破りデリー奪還
 1576年頃 アクバル、北部インド統一
 1682年頃 デカン高原統一
 1708年 インド南部にマラータ同盟成立
 1739年 イランのアフシャール朝がデリー侵攻
 1760年 実質的にイギリスの植民地となる
 1858年 ムガル帝国滅亡

マハラシュトラ州
 ムンバイ  
 植民地時代のインドの玄関口で、今でも商業の中心の街。植民地時代の建物は残されているようで、インド門は海上からよく見えた。
1999.5 インド門
 アウランガバード
 ビービー・カー・マクバラは、ムガール朝第6代皇帝が、タージマハールを真似て建てた妃の霊廟。写真で見ると本当にうり二つで、間違い探しのようである。
1999.5 ビービー・カー・マクバラ 1999.5 パンチャッキー
 ダウラターバード
 12世紀頃に築かれた砦。14世紀には、トゥグラーク朝の2代皇帝がデリーからここに遷都したこともある。バスの車窓から見ただけだが、なかなか迫力ある。
1999.5
マディヤ・プラディシュ州
 オールチャ  
 ツアーの行程表には無く、ジャンシーからの列車を待つ時間調整で訪れた所だが、規模・見ごたえともに十分でかなり印象に残った。戻ってから調べても何の遺跡なのかまったくわからず、これほどの所が無名であることにインドの奥深さを感じる。
1999.5 1999.5
アグラ
 アグラ(世界遺産)  
 ムガール朝第5代皇帝シャー・ジャハーンが妃のために建てた霊廟。1654年に完成した。白が美しいが、思ったほど大きく感じなかったのは庭園が広いからかもしれない。
1999.5 タージ・マハル 1999.5 タージ・マハル
 1565年、第3代皇帝アクバルによって建てられた城塞。ここが最も体調の悪かったところで、広い城内の観光は少し辛かった。
 
1999.5 アグラ城 1999.5 アグラ城 
 ☆世界遺産「タージ・マハル」  1983年登録
 ☆世界遺産「アグラ城塞」  1983年登録
デリー
 デリー(世界遺産)  
 フーマユーン廟は1565年に完成した第2代皇帝フマユーンの霊廟。レッドフォートは第5代皇帝シャー・ジャハーンが築いた城塞。そしてクトゥブ・ミナールはアイバクが1199年に建てた塔。それぞれに歴史はあるが、1つの街に3件も世界遺産があるのはここだけだろう。3ヶ所とも見学する予定になっていたはずなのに、勝手に変更されてレッドフォートは車窓見学、クトゥブ・ミナールにいたっては遠くから眺めただけなので旅行会社の対応にかなり不満が残った。
1999.5 フーマユーン廟 1999.5 レッドフォート
1999.5 クトゥブ・ミナール
 ☆世界遺産「デリーのフーマユーン廟」  1993年登録
 ☆世界遺産「デリーのクゥトゥブ・ミナールとその建造物群」  1993年登録
 ☆世界遺産「レッド・フォート・コンプレックス」  2007年登録

ムガール帝国