石見銀山は、戦国時代から江戸時代にかけて採掘された銀山で、最盛期は世界の銀の3分の1を占めたとも言われる。ICOMOSからは、顕著な普遍的価値の証明が不十分として登録延期勧告が出されていたが、当時から環境への配慮がされていたことなどをアピールし、2007年に逆転で世界遺産に登録された。14番目の世界遺産で、日本初の産業遺産である。登録対象は、銀鉱山跡だけでなく、鉱山町、銀を運んだ街道、船で積みだした港と港町を含んでいる。

  
銀鉱山跡と鉱山町
 1f.大森銀山重要伝統的建造物群保存地区 
 大森は銀山の麓の街として繁栄した所で、ここから温泉津の港、あるいは中国山地を越えて尾道までが銀山街道として整備されてた。世界遺産登録の前年、登録に向けて盛り上がっている時期の訪問である。残念ながら坑道のある竜源寺間歩へは行かなかったが、大森は今でも昔のままといった雰囲気で、どこをとっても絵になっていた。
2006.6 大森の町
 1h.重要文化財熊谷家住宅   1i.羅漢寺五百羅漢
2006.6 熊谷家住宅(重文) 2006.6 五百羅漢
 1a.銀山柵内
 1b.代官所跡
 1c.矢滝城跡、1d.矢筈城跡、1e.石見城跡
 1g.宮ノ前地区
街道(石見銀山街道)
 2a.鞆ヶ浦道
 2b.温泉津沖泊道
港と港町
 3a.鞆ヶ浦
 3b.沖泊
 3c.温泉津重要伝統的建造物群保存地区 

石見銀山遺跡とその文化的景観