検測車
 921・922形  
 東海道新幹線開業時の検測車は、軌道試験車の921形0番台と、電気・信号系の測定車922形0番台である。1974年と79年に、電気・軌道総合試験車のT2・T3編成が登場し、それまでの検測車を置き換えた。なお、検測車は921形0番台から黄色に青帯であったが、通常はT2・T3編成からドクターイエローと呼ばれるようになる。T2編成は大窓、T3編成は小窓であった。923形に置き換えられて2005年に消滅したが、リニア・鉄道館で1両が保存されている。
921・922形車種別両数
 形式 番号 両数  前歴  製造  消滅 備考
921形 1-2 2 新造 1962-64 1980
922形 1-4 4 1000形 1964.7 1975.8 T1編成
922形
921形(2代)
11-16、21-26
11、21
14 新造 1974.10-79.11 2005.9 T2・T3編成
2015.11 922-26:リニア・鉄道館
 925形  
 東北・上越新幹線向けの検測車で、200系がベースとなっている。S1編成は新造だが、S2編成は試作車962形を改造している。E926形に置き換えられて2003年に消滅した。  
925形車種別両数
 形式 番号 両数  前歴  製造  消滅 備考
925形
921形
1-6
31
7 新造 1979.12 2002.1 S1編成
925形
921形
11-16
41
7 962形 1983.1 2003.1 S2編成
921形 32 1 226形 1997.7 2002.12
試験車
 最初の新幹線、0系の試作車である1000形は、新幹線開業後に救援車や検測車となり、最後は車両解体の実験台となっている。250km/h運転のための試験車である951形は、1両が国分寺市のひかりプラザで保存されている。 
国鉄の試験車車種別両数
 形式 番号 両数  前歴  製造  消滅 備考
1000形 1001-1002 2 新造 1962.6 1964.8 0系の試作車・A編成
1003-1006 4 新造 1962.6 1964.7 0系の試作車・B編成
951形 1-2 2 新造 1969.3 1980.4 250km/h運転の試験車
961形 1-6 6 新造 1973 1990.8 東北・上越向け試験車
962形 1-6 6 新造 1979.2 1983.1 200系の先行試作車
2016.11 951-1:ひかりプラザ
事業用車
 911形・912形は、新幹線区間のディーゼル機関車。2011年までにすべて消滅したが、京都鉄道博物館でカットモデルが展示されている。  
国鉄の事業用車車種別両数
 形式 番号 両数  前歴  製造  消滅 備考
911形 1-3 3 新造 1964 1995 箱型DL
912形 1-16、61-64 20 DD13形 1963.3-77.3 2011 凸型DL
941形 1-2 2 1000形 1964.8 1975.8 救援車
2016.6 912-64:京都鉄道博物館

新幹線事業用車