常磐炭鉱専用鉄道 鹿島線(2.1km)
 いわき市周辺は、かつて首都圏に最も近い炭鉱として注目された所で、常磐炭鉱などの専用鉄道が多数存在した。鹿島線は湯本駅から東に分岐していた路線で、1945年に開設して1973年廃止。廃線跡の一部は道路になっているが、その先は藪の中に消えていた。
2012.11 鹿島線跡 2012.11 鹿島線跡
 常磐炭鉱専用鉄道 小野田線(2.9km)
 小野田線は湯本駅から西に分岐ししていた路線で、歴史は古く1897年開設。廃止は1969年である。宝海隧道には近づくことができなかたが、長倉のホッパーや梅ヶ平付近の築堤など、見どころが多かった。
2012.11 小野田線跡
(長倉のホッパー)
2012.11 小野田線跡
(右:梅ヶ平付近の築堤)
 常磐炭鉱専用鉄道 高倉線(4.0km)
 高倉線は内郷駅から西に分岐ししていた路線で、小野田線と同じ1897年開設。廃止は1963年である。廃線跡のほとんどは車道になっていて、不動山トンネルも拡幅されており、鉄道の面影は少ない。
2012.11 高倉線跡(不動山トンネル) 2012.11 高倉線跡(終点付近)
 常磐炭鉱専用鉄道 内郷線(2.9km)
 内郷線は内郷駅から北西に分岐ししていた路線で、1899年に開設し1959年廃止。鉄道の痕跡は少ないが、選炭場跡やレンガ壁など、炭鉱があったことを感じられる所だった。
2012.11 内郷線跡(金坂橋の橋脚) 2012.11 内郷線跡(水中の選炭場跡)
2012.11 内郷線跡(終点付近)
 常磐炭鉱専用鉄道 神ノ山線(4.2km) 
 常磐炭鉱神ノ山線は大津港駅から分岐する専用鉄道で、1946年に開設されて1972年に廃止。廃線跡のほとんどは未舗装の道や築堤となっているので雰囲気がよい。神ノ山炭鉱は広大な敷地に巨大な石炭積み込み施設が残っていて、廃墟マニアにはたまらないだろうと思われる所だった。 
2012.11 橋梁跡 2012.11 廃線跡の築堤
2012.11 神ノ山炭鉱の施設跡
 重内炭鉱専用軌道(4.5km) 
 茨城県の北部にある鉱山専用鉄道で、1945年に開設されて1974年に廃止となっている。道路に転用された区間が多いが、重内炭鉱に近づくと線路や橋梁が残っていた。また、山口炭鉱専用軌道が並行して走っていて、平面クロスの跡がなんとなく想像できた。 
2012.11 山口炭鉱専用軌道との交差点
山口炭鉱専用軌道側の線路
2012.11 築堤上に残る線路
2012.11 重内川の橋梁 2012.11 重内炭鉱の施設跡
 好間炭鉱専用鉄道 好間線(5.7km)
 好間炭礦専用鉄道は、内郷駅から北に分岐していた路線で、1908年に開設し1972年廃止。沿線全体は見ていないが、通り道の近くに当時のガーター橋が残されているのを発見した。
2012.11 好間川橋梁

常磐炭鉱専用鉄道等