1928年の開業時から、社名も営業区間も電気鉄道であることも全く変わっていない。国鉄・JRとまったく接続しない路線である。

2023.7 丸山下〜富士山下間
戦前
 戦前の上毛線は、開業時に準備された7両の車両のみであった。その中の主力は16m級半鋼製車両のデハ100形。1980年以降も2両が残り、1997年に定期運用が無くなるが、イベント等で営業運転を行っている。登場から90年間現役を続けている車両は、他にないと思われる。
 
2016.4 デハ101:中央前橋駅付近 2016.4 デハ104:大胡車庫 (左の車両)
 番号 両数  前歴 登場 消滅  備考
デハ101-104 4 新造 1928
デハニ51-52 2 新造 1928 1979
デカ(クハ)11 1 新造 1929 1975
戦後〜1970年代
 戦時中から戦後にかけて、国鉄・西武などから雑多な車両を譲り受けるが、それらは間もなく鋼体化される。鋼体化車は同じ18m級3扉で、デハ171とデハ181だけは新造扱いだが、機器等の流用がある。いずれも1980年頃まで使用されていた。 
 番号 両数  前歴 登場 消滅  備考
デハ161 1 西武モハ203 1956 1980.2 1960鋼体化
デハ171 1 新造 1959 1981.2
デハ181 1 新造 1963 1980.11
デハ801 1 国鉄モハ11形 1955 1981.2 1962鋼体化
クハ61 1 成田ホハニ2 1944 1980.10 1958鋼体化
クハ301・601 2 国鉄サハ25形 1951 1980.10 1959鋼体化
クハ1061 1 西武クハ1256 1956 1981.2 1961鋼体化
1980年代以降
 230形
 旧型車を置き換えるために、西武351系を譲り受けたもの。2両編成8本が導入され、100形の2両以外はこの形式に統一された。1990年までに廃車となっている。 
 形式 番号 両数  前歴 登場  消滅  備考
デハ230形 231-238 8 西武クモハ351形 1977.7-80.10 1990.8
クハ30形 31-38 8 西武クハ1411形 1977.7-80.10 1990.8
 300・350形
 230形を置き換えるために、東武鉄道の3000系・3050系を譲り受けたもので、吊り掛け駆動車である。はじめに300形が18両導入されて230形を置き換えたが、僅か5年ほどで350形に置き換わっていった。350形の使用も5年程度で、2000年までにすべて消滅している。
1998.10 350形:中央前橋駅
 形式 番号 両数  前歴  登場  消滅  備考
デハ310形
クハ330形
311-319
331-339
18 東武3000系 1989.8-90.7 1999.3
デハ350形
クハ360形
351-357
361-367
14 東武3050系 1995.4-96.8 2000.12
 700形  
 300・350形を置き換えるために京王電鉄から譲り受けた、上毛電鉄初の新性能車。8編成すべて違うカラーになっている。
2010.1 中央前橋駅
2022.12 上泉〜片貝間 2016.4 赤城駅
 形式 番号 両数  前歴  登場  消滅  備考
デハ710形
クハ720形
711-718
721-728
16 京王3000系 1999.1-2000.12
形式別車両数
種類 形式 1930 1950 1963 1972 1981 1985 1990 1995 2000 2005 2010 2015 2020
EC 100形等 7 7 7 7 2 2 2 2 1 1 1 1 1
戦後旧型 1 8 8 3
230形 16 16 2
300形 14 18
350形 6
700形 12 16 16 16 16
年表

  1926.5.27 上毛電気鉄道設立
  1928.11.10 中央前橋〜西桐生間25.4km開業(1067mm、1500V電化)
  1986.11.1  貨物営業廃止

上毛電気鉄道