前身は加古川線と同じく播州鉄道で、谷川方面よりこちらの方が先に建設されている。第1次特定地方交通線の基準を満たしていたが、加古川線から分かれる三木・北条・鍛冶屋の3つのローカル線のうち存廃の基準となった輸送密度が1961人と最も多く、将来の需要増も見込めるということで除外された。しかし第3次特定地方交通線に指定され、結局はこの路線だけ第三セクターに転換することなく廃止された。 

  1913.8.10 播州鉄道国包(現厄神)〜西脇間開業
  1921.5.9  西脇〜市原間延伸
  1923.5.6  市原〜鍛冶屋間延伸
  1923.12.21 播但鉄道へ譲渡
  1943.6.1  買収、野村〜鍛冶屋間が鍛冶屋線となる
  1987.2.3  第3次特定地方交通線として廃止承認
  1990.4.1  全線廃止 
  1949 1956 1960 1965 1970 1973 1977 1980 1983 1986
 輸送人員(千人/日) 4.1 7.3 9.2 9.7 6.1 4.9 4.5 3.6 2.9 2.4
 輸送密度(千人/日) 1.7 1.1 3.6 4.0 2.6 2.2 2.1 1.7 1.4 1.1
 貨物輸送量(万t/年) 5.6 4.4 4.0 3.7 1.9 1.1
営業中
 乗車したのは廃止の前年。鍛冶屋駅の重厚な雰囲気がなかなか良かった。
1989.8 鍛冶屋駅 1989.8 鍛冶屋駅
廃線跡
 野村〜鍛冶屋13.2km
 廃線跡は、自転車道や生活道路に転用されている区間が多く、比較的たどりやすい。市原駅と鍛冶屋駅では駅舎とディーゼルカーが保存されていた。
2009.3 西脇駅付近@ 2009.3 市原駅跡A
2009.3 市原〜羽安間B 2009.3 羽安駅跡C
2009.3 中村町〜鍛冶屋間D
杉原川橋梁
2009.3 鍛冶屋駅跡E

鍛冶屋線