現在のトルコは、BC12世紀頃のヒッタイト王国滅亡後、小国に分裂していた。カッパドキアにも、そのような小国の1つがあり、アケメネス朝やセレウコス朝などの支配を受けながらも、一定の独立を保っていたようである。しかし紀元17年、ローマ帝国に併合されて属州となった。 カッパドキアは、自然が作り出した奇岩の中に、洞窟住居や地下都市が一体となって混在している。これらはローマ以前にも存在していたようだが、キリスト教が迫害されていた時代、初期のキリスト教徒が隠れ住み信仰を守ったところと言われている。 |
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アナトリア中部 | |
カッパドキア(世界遺産) | |
カッパドキアの風景は、厚く積もった火山灰による凝灰岩が、雨による浸食を受けて形成されたものである。凝灰岩の中にも固い部分と軟らかい部分があったため、浸食のされかたに差ができて不思議な風景をつくりだした。また、奇岩の軟らかい部分は加工しやすいことから洞窟住居などがつくられ、自然と文化の複合遺産になっている。 見所が点在しているため、まずはギョレメからゼルヴェ、パシャバーとサイクリングをしてまわったが、ウチヒサールの丘には登ることができず、翌日のプライベート・ツアーで改めて訪れた。また少し離れたところにあるカイマクルの巨大な地下都市にも行き、モグラの気分を味わった。自由旅行だったので、どこでどんな風景と出会えるか、行ってみないとわからない楽しさがあった。 |
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1997.7 ゼルヴェ | |
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1997.7 パシャバー | 1997.7 ゼルヴェ |
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1997.7 ウチヒサールからの眺め | |
2024年、27年ぶりにカッパドキアを訪問。しかしこの時は何度も雷雨に見舞われるあいにくの天気となってしまった。それでも、パシャバーでは陽が出る時間もあり、久しぶりの風景を楽しむ。なお、翌朝は初めての気球体験を予定していたが、天候が安定せず断念となってしまった。 |
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2024.4 パシャバー | 2024.4 ギョレメパノラマ |
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2024.4 ゼルヴェの教会の壁画 (暗闇の教会やトカル・キリセなど有名な教会は撮影禁止だった) |
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☆世界遺産「ギョレメ国立公園とカッパドキアの岩窟群」 1985年登録 |
カッパドキア