博多駅の隣にある吉塚から分かれる路線で、沿線はかなり宅地化されているので上手くすれば通勤路線として生き残れたのではないかと思う。存廃の基準となった輸送密度は840人で、収支係数1286であった。

  1918.9.19 筑前合併により九州電気軌道となる参宮鉄道宇美〜筑前勝田間開業(貨物)
  1919.5.20 吉塚〜宇美間開業、客扱い開始
  1942.9.21 合併により西日本鉄道となる
  1944.5.1  買収
  1981.9.18 第1次特定地方交通線として廃止承認
  1985.4.1  全線廃止 
  1949 1956 1960 1965 1970 1973 1977 1980 1983
 輸送人員(千人/日) 7.1 7.5 7.0 3.5 1.8 1.4 1.4 1.5 1.4
 輸送密度(千人/日) 3.9 4.1 4.1 2.1 1.1 0.8 0.9 0.8 0.8
 貨物輸送量(万t/年) 36.9 36.3 23.3
廃線跡
 吉塚〜筑前勝田13.8km
 途中の志免から終点の宇美まで歩いたが、廃線跡は歩道やサイクリングロードになっていて、気持ちよく歩くことができた。
2003.4 志免駅跡K 2003.4 志免駅付近K
2003.4 志免〜下宇美間L 2003.4 志免〜下宇美間M
 10年ぶりの訪問は御手洗駅から。ここから志免までもほとんど遊歩道になっている。御手洗駅、上亀山駅のあった所は公園になっているが、駅の面影はどこにもない。
2013.3 御手洗駅跡D 2013.3 御手洗〜上亀山間E
2013.3 御手洗〜上亀山間F 2013.3 上亀山駅跡G
 上亀山の先に小さな橋を2つ見つけたが、どこまでが鉄道時代のものかわからない。この先で廃線跡はイオンモールに呑み込まれる。
2013.3 上亀山〜志免間H 2013.3 上亀山〜志免間I
 志免〜宇美間は前回歩いているので、バスで終点の筑前勝田へ。ここも駅跡は公園で、駅らしいものは残っていなかった。
2013.3 宇美〜筑前勝田間N 2013.3 筑前勝田駅跡O
 勝田線吉塚〜御手洗間の半分以上は、篠栗線と並行していた。3回目の勝田線訪問はこの区間を歩く。吉塚駅は高架化されて勝田線時代の面影は消えているが、篠栗線が地平に降りてきた所で勝田線の廃線跡が現れる。側線が敷かれたり、草むらになったりしながら廃線跡は柚須駅まで続いていた。柚須は勝田線廃止後に開設された新駅で、ちょうどこの駅の駐輪場が勝田線の廃線跡になっている。
2014.2 吉塚〜御手洗間@
左の空き地が勝田線跡
2013.3 吉塚〜御手洗間A
左の側線の部分が勝田線跡
2014.2 吉塚〜御手洗間B
右の草むらが勝田線跡
2013.3 吉塚〜御手洗間C

勝田線