現在の長野電鉄の前身は屋代と木島を結ぶ河東鉄道なので、河東線は本線格ともいえるが、実態は長野〜湯田中がメインで河東線の両端は支線のようになっていた。2002年に、まず飯山線と並行する信州中野〜木島間が廃止。屋代〜須坂間は屋代線と改称していたが、2012年に廃止されている。

  1922.6.10 河東鉄道屋代〜須坂間開業(1923.3.26 信州中野まで延伸)
  1925.7.12 河東鉄道信州中野〜木島(のちの木島平)間開業
  1926.1.29 全線電化
  1926.9.30 合併により長野電鉄河東線となる
  2002.4.1  信州中野〜木島平間廃止
  2002.9.18 屋代〜須坂間を屋代線と改称、須坂〜信州中野間は長野線に編入
  2012.4.1  屋代〜須坂間廃止
営業中
 屋代〜須坂間は、松代観光の際に乗車したことがある。当時はまだ旧型車が残っていて、ローカル線らしい雰囲気だった。 
 
1991.8 松代駅G
廃線跡
 信州中野-木島平12.9km 
 信州中野〜木島平間は乗車することができなかったため、廃止から4年半後に訪問。まだ廃止からあまり時間が経っていないため、廃線跡の多くがそのまま残っており、何故か架線柱が撤去されていないのでいい目印になる。見所は多かったが、中でも現役の雰囲気そのままの木島平駅と夜間瀬川橋梁は圧巻で、大満足の廃線跡めぐりだった。 
2006.11 木島駅跡@ 2006.11 木島駅跡@
2006.11 木島〜信濃安田間A 2006.11 信濃安田駅付近B
2006.11 赤岩駅付近C 2006.11 赤岩〜四ヶ郷間D
夜間瀬川橋梁
 
 屋代-須坂24.4km 
 屋代線区間も、廃止から約4年で訪問。綿内駅は、レールは撤去されたものの、趣ある駅舎は残っている。このまま保存されることを願う。 
2016.1 綿内駅跡E 2016.1 綿内駅跡E
 信濃川田駅は、なぜか廃線間際に多くの車両が運び込まれ、屋外博物館のようになっている。保存状態はいいようだが、架線が撤去されているのでもちろん走ることはできない。 
2016.1 信濃川田駅跡F 2016.1 信濃川田駅跡F
 
 2016.1 信濃川田駅跡F  2016.1 信濃川田駅跡F
 松代駅も、駅舎は残っているが、ホームやレールは撤去されてきれいに整地されている。観光地なので、観光施設などが考えられているのだろうか。 
2016.1 松代駅跡G

長野電鉄河東線