キク目 キク科-キク亜科-1

 キク科は最も進化し、最も分化した植物といわれる。950属20000種という巨大なグループで、12の亜科に分類されている。 
キク属
 ノジギク
 野生のノジギクは静岡には分布しないので、別の種類かもしれない。  
2003.11 寸又峡 
ヨモギ属
 ハハコヨモギ  タカネヨモギ
 それほど珍しい花には見えなかったが、南アルプスと中央アルプスの特産種。山頂近くの礫地に咲いていた。  こちらも高山のヨモギで、背が高いものもある。咲いているのか枯れているのかはっきりしない。
2002.7 北岳 小太郎尾根 2003.9 五竜岳 遠見尾根
 サマニヨモギ
 タカネヨモギほど葉が細くないが、よく似ている。北海道、東北に分布。
2004.7 夕張岳前岳湿原
ムカシヨモギ属  ノコギリソウ属
 ミヤマアズマギク  シュムシュノコギリソウ
 低地のアズマギクの高山種。本州から北海道まで分布し、よく見かける花の1つである。   北海道北部に分布し、利尻では比較的よく見かけた。鋸のような葉がよくわかる。
1998.7 尾瀬 2004.7 利尻島登山口付近
シオン属
 シオン  シロヨメナ
2002.8 白山別当出合  2003.10 向島百花園
 ゴマナ
2003.11 寸又峡  
 シオン、ヨメナ、ゴマナ、ノコンギクなどシオンの仲間はどれも似ていて、見分けがついていない。どれも野菊の代表種である。
アキノキリンソウ属
 コガネギク  アキノキリンソウ
 別名ミヤマアキノキリンソウ。高山〜亜高山帯に分布し、花が密生する。  やや低い山地に分布し、花はすこしまばらにつく。高山植物とはいえないが、同属なので並べてみた。
  2003.7 大雪山 姿見周辺 2003.9 五竜岳 遠見尾根
 セイタカアワダチソウ
 帰化植物であるが、至るところで群生している。  
 2003.10 八海山山麓
キオン属
 キオン  ミヤマオグルマ
 広く代表的なキクの1つで、コガネギクに似ている。   高山の草地に分布し、花のつきかたはふぞろいである。
2002.8 白山 砂防新道 2004.7 利尻山
 サワオグルマ
2004.4 箱根湿性花園
   
ウサギギク属
 ウサギギク  エゾウサギギク
 どこでも見られそうな花であるが、どちらも高山の草地、礫地に分布する高山植物である。エゾウサギギクは北海道に多い。
 2003.9 五竜岳 遠見尾根  1998.7 大雪山 五色ヶ原
ハマギク属 コゴメギク属
 ハマギク  ハキダメギク
 海岸の岩場に生える日本の特産種。  何とも可哀想な名前だが、ちょこんとついた花弁は愛嬌がある。
2003.10 向島百花園 2003.8 向島百花園 
メタカラコウ属
 オタカラコウ  トウゲブキ
 亜高山帯の湿地などに多く、かなり大型になる。   高山帯の草地などに咲き、オタカラコウほど大型ではない。
1995.8 白馬岳 大雪渓付近 2004.7 夕張岳前岳湿原
ツワブキソウ属
ツワブキ  
 葉が蕗のように大きくなることから名がついた。  
2003.10 向島百花園  
コウモリソウ属
 コウモリソウ  カニコウモリ
 どちらも亜高山帯の林床に分布する。はじめて見た時は名前がわからなかった。
2002.8 白山 砂防新道 2002.8 白山 砂防新道