大阪電気軌道が最初に開業したのは奈良線なので、1914年の大阪線の開業区間は上本町〜布施間のみ。大阪線の実質的な開業は1924年で、桜井までを大軌、そして桜井以遠は子会社の参宮急行電鉄が開業させている。名古屋線はもっと複雑で、伊勢電気鉄道を買収して路線の一部を活用し、さらに関西急行電鉄を設立して名古屋まで乗り入れた。このような経緯から、大阪線等は標準軌なのに対し名古屋線は狭軌で、1959年にようやく標準軌化されている。
2021.12 安堂〜河内国分間
戦前
 近鉄の車両は、他社への譲渡が少なかったためか、保存車がほとんど無い。戦前の大阪線、名古屋線等で活躍した車両は、すべて消滅している。
戦後の旧型車
 電車
 戦後しばらくは特急車の製造が中心で、一般車は戦前の機器流用車が多かった。6441形は後に養老線へ転属して440系となり、1994年まで残っていた。
形式 番号 両数  登場  消滅  備考
標準軌 モ2000形
ク1550形
ク1560形
2000-2009
1550-1554、1561-1569
24 1948.7-53.3 1984.3
モ460形
サ300形
461-482
301-305
27 1954-56 1969 260形等鋼体化
狭軌 モ6261形 6261-6267 7 1947.3 1974
モ6331形 6331-6340 10 1948.7-48.11 1979
ク6561形 6561-6565 5 1952.3
モ6441形
ク6541形
6441-6450→441-445
6541-6550→541-560
20 1958.11-60.6 1994.12 6231形機器流用
 機関車
 デ31形は、狭軌区間向けに製造されたもので、伊賀線・名古屋線・南大阪線に配置された。その後、名古屋線のデ32は標準軌化され、1983年に車籍を失った後も塩浜車庫の入換え機として残っている。また、31と33は養老線へ転属し、2000年に消滅している。
2019.7 デ32:塩浜車庫
形式 番号 両数  登場  消滅  備考
デ25形 25 1 1944.8 1991.6
デ31形 31-33 3 1948.2 2000.12
 電動貨車
 モト94・96は、戦後間もない時期に製造された無蓋電動貨車。車体は1990年代に新らしいものに更新され、今も現役である。また、モト97・98はレール等の保線資材輸送用に製造された無蓋電動貨車で、今は車両回送に使用されることが多い。
2016.10 左からモト94・97:五位堂車庫 2019.7 モト98:塩浜車庫
登場時 改番後 両数  登場  消滅  備考
モト2711-2713 モト94-96 3 1947.3
モト2721-2722 モト97-98 2 1960.11
モワ2811 モワ86 1 1948.3 1975?
新性能車
 初期新性能車
 近鉄最初のカルダン駆動車、1450系は、戦前の旧型車を改造した試作的なもの。これをもとに、最初の本格的な新性能車1460系、4扉となった1470系が登場した。いずれも車体は全鋼の20m級。駆動はWN、制御は単位スイッチ(ABFM)である。また、1460系は、最初にクリームに青帯を採用した車両である。いずれも冷房化されず、1988年までに消滅した。
  
2019.1 モ1474:東大阪大学
 形式 番号 両数  登場  消滅  備考
モ1450形 1451-1452 2 1954.7 1985.1 1550形改造
モ1460形 1461-1466 6 1957.3 1988.1
モ1470形 1471-1480 10 1959.11 1987.6
 1600系
 名古屋線では最初のカルダン駆動車。1959年の名古屋線標準軌化とともに導入されたものである。車体は名古屋線初となる20m級4扉で、1470系とほぼ同じ。駆動はWN、制御はバーニア(VMC)、制動は電磁直通(HSC-D)である。
 登場時の塗装はクリームに青帯で、1965年頃からマルーン単色となった。冷房化改造された車両の内8両は、狭軌化されて養老線に転属し600系となった。また、2両が救援車に、また2両が車籍のない入換車となっている。

 1959   登場
 1965-  マルーン単色に変更
 1982-  冷房化改造、車体更新、前面方向幕設置
 1992-  養老線転属(8両)
2016.1 もと1600系:大垣駅 2017.7 もと1600系:大垣駅付近
 形式 番号 両数  登場  消滅  備考
<Mc>1601-、1651-
<Tc>1701-、1751-
1601-1615F 41 1959.12-66.3 1997.3
 1480・2470系
 1480系は、1470系の改良型で、モーターの出力を増強して勾配区間の運用を可能としたもので、大量生産された。2470系は、番号は飛んでいるが1480系とほぼ同仕様で、電動機等に余りものを流用している。車体は全鋼の20m級4扉。駆動はWN、制御は単位スイッチ(ABFM)、制動は電磁直通(HSC-D)である。
 1481Fは、1989年に鮮魚列車化されて1481系と名乗った。2002年までに廃車となっている。

 1961   登場
 1965-  マルーン単色に変更
 1979-  2470系の冷房化改造
 1982-  1480系の冷房化改造、車体更新、前面方向幕設置
 1985-86 2470系の車体更新、前面方向幕設置
 1986-  マルーンとシルキーホワイトの2色塗装に変更
 1989   1481Fの鮮魚列車化、1481系となる
 2002   消滅
 形式 番号 両数  登場  消滅  備考
モ1480形
ク1580形
ク1590形
1481-1498
1581-1589
1591-1595
32 1961.3-66.3 2002.4
モ2470形
ク2580形
2471-2474
2581-2583
7 1966.10-68.2 2002.8
 2400・2410・2430系
 1480系の2M1Tに対し、大容量モーターを採用して1M1Tを基本としたもの。2410系からはラインデリアを装備するようになった。2430系は3両編成に対応したものである。車体はいずれも全鋼の20m級3扉で、マルーン単色塗装が初めて採用された。駆動はWN、制御は電動カム軸式(ABFM)、制動は電磁直通(HSC-D)である。
 2400系は2004年までに廃車となったが、2410・2430系は全車現役で残る。

 1966   登場
 1979-  冷房化改造
 1984-  車体更新、前面方向幕設置
 2006.9  2444-45Fワンマン化改造、2444系となる
 2020.3.16 モ2423が鮮魚運搬専用列車「伊勢志摩お魚図鑑」となる
2019.1 2410系:今里駅 2021.11 2430系:漕代〜櫛田間
 形式 編成番号 両数  登場  消滅  備考
<Mc>2401-
<Tc>2501-
2401-2406F 12 1966.10 2004.2
<Mc>2410-
<Tc>2510-、2591-
2410-2430F 45 1968.2-73.3
<Mc>2431-
<Tc>2531-
<M>2451-
<T>2551-
2431-2447F 55 1971.10-73.10
 1800・1810系
 名古屋線向けについても、大容量モーターを採用して1M1Tとした1800系が登場した。1810系は、1800系のラインデリア装備車。いずれも駆動はWN,、制御は電動カム軸式(MMC、NMC)、制動は電磁直通(HSC-D)である。
 1800系は、全車養老線の600・610系に改造されている。

 1966   登場
 1979-  冷房化改造
 1984-  車体更新、前面方向幕設置
 1992-94 1800系が養老線転属
    
2004.11 もと1800系:揖斐駅 2015.11 1810系:蟹江駅 
 形式 編成番号 両数  登場  消滅  備考
<Mc>1801-
<Tc>1901-、1951-
1801-1804F 10 1966.10 1994.7 全車→600・610系
<Mc>1811-
<Tc>1911-
<T>1961-、1971-
1811-1827F 43 1967.1-79.11
 2600・2610・2680系
 急行用の4扉クロスシート車として開発されたもので、大阪線向けと名古屋線向けの区別は無い。2610系・2680系は、一般車では最初の新製冷房車で、2680系は旧ビスタカーの機器を流用している。いずれも駆動はWN,、制御は電動カム軸式(ABFM)、制動は電磁直通(HSC-D)である。また、2610系では新製時から前面方向幕が設置された。
 2610・2680系は車体更新の際にロングシート化されており、クロスシートのまま残った2600系は2004年までに消滅している。また、2683Fは鮮魚列車に改造された。

 1970   登場
 1979-  2600系の冷房化改造
 1989-  2600系の車体更新、前面方向幕設置
 1991-  2610・2680系の車体更新、ロングシート化
 2001   2683Fの鮮魚列車化
 2020.3.13 鮮魚列車の運用終了
    
2019.7 2610系:海山道駅 2018.6 2680系鮮魚列車:今里駅 
 形式 編成番号 両数  登場  消滅  備考
<Mc>2601-
<Tc>2701-
<M>2651-
<T>2751-
2601-2604F 12 1970.2 2004.1
<Mc>2611-
<Tc>2711-
<M>2661-
<T>2761-
2611-2627F 68 1972.11-76.10
<M>2681-
<Mc>2682-
<Tc>2781-
2681-2683F(奇) 6 1971.6 2020.6
 2800系
 ロングシートの新製冷房車で、やはり大阪線向けと名古屋線向けの区別は無くなっている。3両または4両編成である。車体は全鋼の20m級4扉で、2805Fから新製時に前面方向幕が設置された。駆動はWN,、制御は電動カム軸式(ABFM)、制動は電磁直通(HSC-D)である。

 1972   登場
 1993-98 車体更新
  
2016.1 近鉄富田駅
 形式 編成番号 両数  登場  消滅  備考
<Mc>2801-
<Tc>2901-
<M>2851-
<T>2955-
2801-2817F 60 1972.7-79.11
 1000系
 参宮急行電鉄がルーツの2200系機器を流用し、車体を新製したもの。車体は全鋼製の20m級4扉で、座席はロングシート。吊り掛け駆動で、制御は単位スイッチ(ABFM)、電動カム軸式(MMC、NMC)が混在していた。1984年以降、WN駆動、界磁位相制御に更新されている。

 1972   登場
 1980-82 冷房化改造、前面方向幕設置
 1984-91 WN駆動、界磁位相制御に更新
 1991-4  車体更新
  
2023.7 桃園〜伊勢中川間
 形式 編成番号 両数  登場  消滅  備考
<Mc>1001-
<Tc>1101-
<M>1051-
<T>1151-
1001-1008F 20 1972.7-73.9
 2000系
 こちらも機器流用車だが、ビスタカーの機器を流用しているため、当初から新性能車。2M1Tで、名古屋線を中心に運用された。駆動はWN,、制御は電動カム軸式(MMC)、制動は電磁直通(HSC-D)である。2013年には、1編成が観光列車「つどい」に改造されている。

 1979   登場
 1996-99 車体更新
 2013   2013Fを観光列車「つどい」に改造
    
2019.7 海山道駅  2015.2 つどい:宇治山田駅
 形式 編成番号 両数  登場  消滅  備考
<M>2001-
<Mc>2002-
<Tc>2101-
2001-2023F(奇) 36 1979.3-79.9
 モワ24系
 2411Fを改造した電気検測車で、愛称は「はかるくん」。車体は種車のものを流用しているが、前面が非貫通になるなど大幅に更新されている。クワ25は、狭軌台車に替えて狭軌区間を検測することもできる。
   
2016.10 五位堂車庫
 形式 番号 両数  登場  消滅  備考
モワ24形
クワ25形
24
25
2 2006.9 2410系改造
チョッパ制御車
 1400・1200・2050系
 近鉄で最初の界磁チョッパ制御車で、1400系は4両編成、1200系は2両編成、2050系は3両編成。車体は全鋼製の20m級4扉で、抵抗制御車から前面デザインが大きく変更された。駆動はWN、制動は電磁直通(HSC-R)である。
 1400系は大阪線、1200・2050系は名古屋線を中心に運用されている。1200系のうち20両は、2000年からワンマン化改造され、1201系と名乗るようになっている。

 1981   登場
 2000-03 車体更新
 
2021.12 1400系:安堂〜河内国分間 2021.11 1201系:漕代〜櫛田間
 
2019.3 2050系:蟹江駅
 形式 編成番号 両数  登場  消滅  備考
<M>1401-
<Tc>1501-
1401-1407F(奇) 16 1981.2-84.3
<Mc>1201-
<Tc>1301-
<T>1381-
1201-1212F 24 1982.3-84.3
<M>2051-
<Mc>2052-
<Tc>2151-
2051-2053F(奇) 6 1983.4
VVVFインバータ制御車
 1250(1420)・1220系
 近鉄初のVVVFインバータ制御車。1251Fが試作車で、1252F(後の1422F)以降が量産車となったため、1422系と区別される。車体は20m級4扉で、1251Fは全鋼製だったが、以降はアルミニウム合金となった。駆動はWN、制動は電磁直通(HSC-R)である。また、1422系が三菱製インバータであるのに対し、1220系は日立製インバータを採用している。合わせて2両編成10本のみである。

 1984   登場
 2008-  車体更新
     
2018.1 1422系:今里駅  2019.1 1220系:今里駅
 形式 編成番号 両数  登場  消滅  備考
<Mc>1421-
<Tc>1521-
1421F 2 1984.9
1422-1427F 12 1987.3
<Mc>1221-
<Tc>1321-
1221-1223F 6 1987.3-87.12
 1230・1430・1620系
 1220・1420系の車体や機器設計等を、奈良線・京都線を含めた標準軌共通仕様としたもの。1230系は日立製インバータ、1430系は三菱製インバータを採用したもので、細かい仕様の違いにより、1233・1249・1252・1435・1437系などの区分がある。また、1620系は1430系を4・6両編成としたものである。車体はアルミニウム合金の20m級4扉。駆動はWN、制動は電磁直通(HSC-R)である。

 1989   登場
 2001.4 1233系1本ワンマン化改造、1240系となる
 2003  1252系等6本ワンマン化改造、1259系となる
 2006.9 1437系3本ワンマン化改造、1440系となる
2017.6 1233系:東寺駅 2018.1 1252系:漕代〜櫛田間
2023.7 1259系「とばしまメモリー」:桃園〜伊勢中川間
     
2018.1 1437系:今里駅 2016.10 1620系:恩智駅 
 形式 編成番号 両数  登場  消滅  備考
<Mc>1231-
<Tc>1331-
1231-32F 94 1989.7-93.3
1233-48F 1989.7-91.2
1249-51F 1992.2-92.3
1252-76F 1993.3-98.9
1277F 2002 1030F編入
<Mc>1431-
<Tc>1531-
1431-34F 30 1990.7-91.2
1435F 1992.3
1436F 1993.3
1437-45F 1993.9-98.1
<Mc>1621-
<Tc>1721-
<M>1671-1651、1691
<T>1771-、1751、1791
1621-25、41F .26 1994.11-96.10
 5200系
 VVVFインバータ制御の急行向けクロスシート車。これも、細かい仕様の違いにより5209系、5211系と区分される。車体は全鋼製の20m級3扉。駆動はWN、制動は電磁直通(HSC-R)である。

 1988   登場
 2007-14 車体更新
     
2016.1 5200系:近鉄富田駅 2018.1 5200系・2250系復刻塗装:今里駅 
   
2019.7 5209系:蟹江駅
 形式 編成番号 両数  登場  消滅  備考
<M>5201-、5251-
<Tc>5101-、5151-
5201-08F 52 1988.2-90.12
5209-10F 1991.11
5211-13F 1993.3--96.2
 5800系
 急行向けに、ロングシートとクロスシートを切り替えられるL/Cカーとして開発されたもの。車体はアルミニウム合金の20m級4扉。駆動はWN、制動は電磁直通(HSC-R)である。0番台は奈良線、10番台は大阪線に導入されている。6両編成が基本だが、大阪線向け5812Fのみ4両編成である。

  1997   登場
     
2015.11 今津駅 2018.7 生駒駅 
 形式 編成番号 両数  登場  消滅  備考
<Mc>5801-
<Tc>5301-
<M>5601-、5401-
<T>5701-、5501-
5801-5805F
5811-5813F
46 1997.6-98.7
シリーズ21
 5820系
 21世紀の汎用車として開発された、シリーズ21と呼ばれる車両の1つ。L/Cカーで、0番台は奈良線、50番台は大阪線に導入されている。車体はアルミニウム合金の20m級4扉。駆動はWN、制御はVVVFインバータ(IGBT素子)、制動は電気指令式(KEBS)である。
   
2018.1 今里駅
 形式 編成番号 両数  登場  消滅  備考
<M>5821-、5621-、5421-
<Tc>5721-、5321-
<T>5521-
 
5821-5825F
5851-5852F
42 2000.4-03.2
形式別車両数
種類 形式 1943 1964 1975 1981 1985 1990 1995 2000 2005 2010 2015 2020
戦前 大軌1000形 51 51 15
  参宮急行 91 89 4
伊勢電 29 24 14              
戦後 2000形 22 7 7
460形 27
狭軌 6301・6311形 15 20 15 4
6331・6561形 21 14 4
6441形 20 20 20 20 20
新性能 1450・1460系 8 8 8 6
1470・1480系 31 39 39 33 23 23 3
2470系 4 4 7 7 7 5
1600系 35 44 44 44 28 10
  2400・2410系 57 57 57 57 57 49 44 42 42 42
  1800・1810系 51 53 53 48 37 37 19 10 6 6
  2600系 12 12 12 12 12 12
1000系 16 20 20 25 26 26 22 15 15 15
2680・2610系 62 74 74 74 74 74 71 71 71 71
2800系 32 60 60 60 60 60 60 59 59 59
2000系 36 36 36 36 36 36 36 36 36
チョッパ 1400・1200系 40 40 40 40 40 40 40 40
  2050系 6 6 6 6 6 6 6 6
VVVF 1250・1220系 2 20 20 20 20 20 20 20
1430・1620系 24 56 56 56 56 56
  1230系 36 62 92 94 94 94 94
  5800系 46 46 46 46 46
  5200系 24 48 52 52 52 52 52
  5820系 42 42 42 42
事業用 モト90形 5 6 5 4 4 4 4 4 4 4 4
  モワ10形 12 4 2 2
  モワ24形 2 2 2
年表
 ○大阪電気軌道
  1914.4.30 (現・奈良線):上本町〜奈良(仮)間開業
  1924.10.31 国分線(現・大阪線):足代(現・布施)〜八尾間開業
  1927.7.1  八木線(現・大阪線):布施〜八木(現・八木西口)間全通
  1929.1.5  桜井線(現・大阪線):八木(現・大和八木)〜桜井間開業、八木線1500V昇圧
  1930.12.15 信貴線:山本(現・河内山本)〜信貴山口間開業
  1941.3.15 参宮急行電鉄と合併し、関西急行鉄道となる
  1942.10.1 大阪線、奈良線等を軌道から鉄道に変更
  1944.6.1  南海電気鉄道と合併し近畿日本鉄道となる

 ○参宮急行電鉄
  1929.10.27 桜井〜長谷寺間開業
  1930.3.27  松阪〜外宮前(現・宮町)間開業
  1930.9.21  (現・山田線):参急中川(現・伊勢中川)〜山田(現・伊勢市)間全通
  1930.12.20 (現・大阪線):桜井〜参急中川間全通
  1936.9.15  伊勢電気鉄道を合併
  1938.6.20  津線(現・名古屋線):参急中川〜江戸橋間全通
  1938.12.7  参急中川〜江戸橋間を1435mmから1067mmに改軌
  1940.1.1   関西急行電鉄を合併
  1941.3.15  大阪電気軌道に合併、関西急行鉄道となる

 ○伊勢電気鉄道
  1915.9.10  伊勢鉄道:白子〜一身田町(現・高田本山)間開業
  1925.12.20 神戸支線(現・鈴鹿線):伊勢若松〜伊勢神戸(現・鈴鹿市)間開業
  1926.9.12  伊勢電気鉄道と改称
  1926.12.26  全線電化
  1930.12.25  桑名〜大神宮前間全通
  1936.9.15  参宮急行電鉄に合併

 ○関西急行電鉄
  1938.6.26  関急名古屋〜桑名間開業
  1940.1.1   参宮急行電鉄に合併
 ○志摩電気鉄道
  1929.7.23  鳥羽〜真珠港間開業
  1944.2.11  合併により三重交通となる
  1964.2.1   三重交通の鉄軌道部門が三重電気鉄道に分離
  1965.4.1   近畿日本鉄道に合併

 ○四日市鉄道
  1913.6.1   川島村(現・伊勢川島)〜湯ノ山間開業
  1916.3.5   四日市〜湯ノ山間全通
  1921.11.1  全線電化
  1927.11.29 四日市〜諏訪間廃止
  1931.3.18  三重鉄道に合併
  1944.2.11  合併により三重交通となる
  1956.9.23  起点を諏訪から近鉄四日市に変更
  1964.2.1   三重交通の鉄軌道部門が三重電気鉄道に分離
  1964.3.1  近鉄四日市〜湯ノ山間1435mmに改軌・1500V昇圧
  1965.4.1   近畿日本鉄道に合併

 ○近畿日本鉄道
  1944.6.1   関西急行鉄道と南海電気鉄道が合併し近畿日本鉄道となる 
  1959.11.27 名古屋線・鈴鹿線1435mmへの改軌完成
  1961.1.22 伊勢線:江戸橋〜大神宮前間39.5km廃止
  1963.4.8  鈴鹿線:鈴鹿市〜平田町間延伸
  1969.7.1  志摩線:賢島〜真珠港間廃止
  1970.3.1  鳥羽線:宇治山田〜鳥羽間全通、志摩線1435mmに改軌・1500V昇圧
  1970.3.15  難波線:近鉄難波〜上本町間開業
  1975.11.23 新青山トンネル開通 

近畿日本鉄道 大阪・名古屋線