砧線(二子玉川園-砧本村2.2km)
 もとは渋谷〜二子玉川園間の路面電車「たまでん」と同じ玉川電気鉄道の路線。東急との合併後に扱いは軌道から鉄道になるが、車両は玉川線と同じであり、玉川線とともに廃止されている。

  1924.3.1  玉川電気鉄道玉川(のちの二子玉川園)〜砧(のちの砧本村)間開業
  1938.4.1  東京横浜電鉄に合併
  1945.8.15 地方鉄道となる
  1969.5.11 全線廃止

 二子玉川園駅付近は再開発などの工事で分かりにくくなっていたが、その先は吉沢まで自転車道、その後細い車道になっていて容易に辿ることができた。   
2008.8 二子多摩川園〜吉沢間@ 2008.8 吉沢〜砧本村間A
2008.8 砧本村駅跡B
   
 奥沢線(雪が谷大塚-新奥沢1.6km)
 現在の東急池上線を建設した池上電気鉄道は、目黒蒲田電鉄(のちの東急)のライバルであり、対抗するために雪ヶ谷から国分寺までという壮大な新線を計画した。奥沢線はその第1期区間ということになるのだが、結局延伸することはできず、目黒蒲田電鉄に吸収されるとすぐ7年の歴史に終止符をうった。

  1928.10.5 池上電気鉄道雪ヶ谷(のちの雪が谷大塚)〜新奥沢間開業
  1934.10.1 目黒蒲田電鉄に合併
  1935.11.1 全線廃止

 廃止から70年以上たち、鉄道の痕跡は消えているが、終点新奥沢駅跡には鉄道があったことを示す碑がたてられていた。
2009.1 諏訪分駅跡C 2009.1 新奥沢駅跡D
 東横線旧線(横浜-桜木町2.0km) 
  みなとみらい線に置き換わる形で2004.1.31に廃止になった区間で、京浜東北線と並行していたため、廃線後の状況も定期的に確認することができる。4年後の2008年には、横浜駅はほぼ跡形もなくなっていた。 
2008.9 横浜駅跡 2007.10 横浜〜高島町間
JRを越す橋梁が廃線跡
2006.9 高島町駅跡 2006.9 桜木町駅跡
 東横線地下化区間(渋谷-代官山)
 東急東横線と副都心線との直通運転を行うため、2013年3月、渋谷〜代官山間は地下化された。一夜にして線路を切り替える世紀の大工事としてニュースになった所である。ここは数え切れないほど通っているが、写真はほとんど撮っていないので、改めて撮影に行った。
2013.3 渋谷駅 2013.3 並木橋の橋梁
2013.3 JRを越える橋梁 2013.3 代官山駅
 下は地下化された後の代官山駅。左の茶色いビルの窓の位置を上の写真と見比べると、1フロア程度下に線路があることがわかる。
2013.4 代官山駅
 地下化から1年半、再び沿線を歩いてみた。思ったより撤去は早く、高架橋はJRを越える地点の渋谷寄りに少し残っているだけだった。
2014.12 渋谷駅跡 2014.12 目黒川沿いの廃線跡
2014.12 高架橋跡 2014.12 JRを越える橋梁
緑色の橋梁の位置は以前より高い所にある。橋梁の右に見える高架橋の高さが本来の高さ。

東急電鉄砧線・奥沢線・東横線旧線