鹿児島は火山の多い所で、北に霧島連山、中央に桜島、そして南部には開聞岳がある。これらはいずれも活火山で、とくに桜島は2000年代以降もたびたび噴火している。1779年の安永大噴火と1914年の大正大噴火は規模が大きく、大正大噴火による溶岩で桜島は大隅半島と陸続きになった。

霧島連山
 霧島は1つの山ではなく、韓国岳、獅子戸岳、新燃岳、高千穂峰など、多くの峰が連なる。また、大浪池や不動池などの火口湖も点在している。
 韓国岳(1700、百名山)
 韓国岳は、霧島連山の最高峰。えびの高原から見ると、火口が大きく切れ落ちていて、火口の左と右が別の山のようである。
1994.9 えびの高原より
 96年に、雨の中韓国岳に登ったが何も見えず、7年後にリベンジを果たした。山頂まで行くと、大きな火口全体の姿がわかっておもしろい。山頂の火口側は垂直に近い壁で迫力があった。また、ここから新燃岳、高千穂峰に続く霧島連山の眺めがよく、獅子戸岳の方に少し下ると、逆に韓国岳が富士山のような整った姿に見えて面白かった。

<えびの10:15-11:25韓国岳11:45-13:35獅子戸岳14:00-15:20韓国岳-17:05えびの>
2003.11 獅子戸岳より 2003.11 山頂直下より
2003.11 大浪池
 新燃岳(1421)、中岳(1332)
 韓国岳の南東は、獅子戸岳、新燃岳、中岳、高千穂峰がほぼ一列に並んでいる。写真は高千穂峰からの眺めで、手前から中岳、新燃岳、奥が韓国岳。平らな山が重なっていて少し不思議な風景である。
1994.9 高千穂峰中腹より
 高千穂峰(1574、二百名山)
 左の写真は、いちばん奥が高千穂峰で、右肩にお鉢がある。右の火口のある山が新燃岳、その奥に少しだけ中岳の山頂部、左手前が獅子戸岳。1994年の訪問時は、夕方にもかかわらず、天気がよかったのでお鉢まで1時間ほど登ってしまった。
2003.11 韓国岳より 1994.9 お鉢より
 栗野岳(1102)
 霧島連山の西端にある山。左奥が栗野岳、手前右は白鳥岳で、その手前がえびの高原になる。
2003.11 韓国岳より
桜島
 御岳(1117、二百名山)  
 桜島は今なお噴煙をあげ続ける山で、鹿児島市内から驚くほど近くに見える。05年は、悪天候で飛行機も列車も遅れる中ようやくたどり着いたら、めずらしい南国の雪景色に出逢えた。
1985.9 磯庭園より
2005.12 鹿児島市内より 2008.10 垂水より
開聞岳
 開聞岳(922、百名山)
 薩摩半島の南端、指宿の西にある成層火山。周囲は南薩火山群と呼ばれ、カルデラ湖の池田湖をはじめ、火山が集まっている。標高は低いが、海に突き出したロケーションと、どこから見ても円錐形の姿は百名山でも不思議はないと思わせる。
1985.9 長崎鼻より
 2004年に登頂。登山口から山頂までは2時間かからないので、気軽に登り始めたが、かたつむりのように山をぐるぐる回りながらの急な登りが延々と続き、予想以上にバテた。

<登山口9:50-11:35山頂11:55-13:30登山口>
2004.6 頴娃町より 2004.6 開聞岳より 長崎鼻

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