クレタ島では、初期青銅器時代から独自の文化が発展し、紀元前2000年頃に宮殿の建設が始まる。地震やサントリーに島の大噴火による影響はあったが、エーゲ海でいちばんの繁栄は約500年にわたって続いた。しかし紀元前15世紀になるとミケーネによる破壊が始まり、紀元前13世紀までには完全に破壊されている。 |
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クレタ島 | |
クノッソス | |
クノッソスの宮殿は、ギリシャ神話で怪物ミノタウルスを閉じ込めたとされる迷宮。長い間伝説と考えられていたが、1900年にアーサー・エヴァンスがここを発掘し、実在していたことが明らかになった。なお、ミケーネを発掘したシュリーマンもクノッソスの発掘を計画したが、土地の買収ができず断念したと言われている。 アーサー・エヴァンスは、ただ発掘しただけでなく、想像力を働かせてコンクリートで建物を大胆に復元させた。このため、礎石だけの遺跡に比べるとイメージしやすくていいのだが、間違った復元をしているところも多数あるようである。南の入口付近の建物も、往年のものとは異なると考えられている。、 |
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2019.5 南の入口と牡牛のシンボル | 2019.5 西側の建物 |
クノッソスの宮殿は、中庭を挟んで東西に大きな建物がある。西側は3階建てで、いちばんの見所は玉座の間。クノッソスの出土物は、壁画も含めて大事なものはほとんどイラクリオン考古学博物館に収蔵されているが、玉座は遺跡にあるのがオリジナルである。 | |
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2019.5 西側の建物 1階が王座の間 | 2019.5 王座の間 内部 |
東側は、地上階にほとんど何もなく、地下が3階まである。紀元前にこのような立体的な建物があった所は、他に思い当たらない。自由に歩き回れたら、迷宮を体感できるのだろうが、残念ながら立入禁止ばかりで周囲から見学している。 | |
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2019.5 東側の建物 | 2019.5 東側の建物 裏側 |
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2019.5 女王の間 | |
北の入口は、建物の一部と赤い柱、牡牛の壁画が復元されていて、記念写真用につくられたとしか見えない。さらに北には王の道と呼ばれる所があるが、本当に当時のものなのか疑問に思ってしまう。 | |
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2019.5 北の入口 | 2019.5 宮殿全体 右が北の入口、中央が西の建物、 左の石垣のような所が東の建物 |
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2019.5 王の道 |
ミノア文明