221系の後継となる近郊型車両で、VVVFインバータ制御が採用された。車体はステンレス製の両開き3扉。座席は転換クロスシート。20年以上にわたって製造されたため、機器は番台によって異なっている。
  
新製車
 0番台  
 関西空港へのアクセス列車向けに、1994年に登場した。機器は281系に類似しており、台車は円錐積層ゴム式のWDT55AとWTR239A。主電動機はWMT100B(1時間定格出力180kW)。駆動はWN、制御はGTO素子のVVVFインバータ、制動は電気指令式(回生併用)で抑速ブレーキ付きである。6両編成9本、2両編成7本の計68両が日根野に配置された。2008年に、2500番台を含めて4両編成に組替えられている。

  1994.4.1 阪和線にて営業運転開始
  1994.9.4 関西空港線開業により、関空快速の運用開始
  1999.5.10 紀州路快速の運用開始
  2008.3.15 4両編成に統一
  2011.12.10 紀勢線紀伊田辺までの運用開始
  2018.5-  リニューアル工事 
2016.3 紀伊中ノ島駅  2020.8 浅香駅
2022.11 リニューアル車:杉本町-浅香間
 番台 Mc
223
M
223
Tc
222
T
223
 前歴  登場  消滅 備考
0番台 9 9 9 18 新製 1994.2-94.6
100番台 7 7 9
 1000番台  
 京阪神線の新快速を130km/hに対応させるために登場したもの。台車は軸梁式に変更となり、WDT56とWTR240。主電動機はWMT102A(1時間定格出力220kW)。制御はIGBT素子のVVVFインバータとなった。8両編成9本、4両編成5本の全車が網干に配置された。2019年からリニューアル工事が始まっている。

  1995.8.12 京阪神線にて営業運転開始
  1999.5.10 新快速130km/h運転開始
  2019.7-  リニューアル工事
2020.8 東姫路駅
 番台 Mc
223
M
223
Tc
222
T
223
 前歴  登場  消滅 備考
1000番台 14 23 14 41 新製 1995.7-97.3
 2000番台  
 1000番台の増備車で、コストダウンやバリアフリー対応が図られたため、番台が異なっている。台車はWDT59とWTR243に変更。8両編成30本、6両編成14本、4両編成64本の計580両が製造され、全車網干に配置されている。6000番台に改番されたものもある。

  1999.3.29 京阪神線にて営業運転開始
2022.11 近江八幡-篠原間 2020.8 大津駅
 番台 Mc
223
M
222
M
223
Tc
222
T
223
 前歴  登場  消滅 備考
2000番台 62 18 92 97 215 1999.3-08.8
3000番台 35 17
 2500番台  
 2000番台の仕様を踏まえた、阪和線向けの車両。1999年登場の1次車は、0番台を組替える際に不足する先頭車4両のみ。2007年になって2500番台単独の5両編成・3両編成各1本が登場した。翌年には60両が増備されたが、同時に0番台を含めて4両編成に統一したため、2500番台単独の編成は少ない。

  1999.5.10 紀州路快速等にて営業運転開始
  2007.2.5  2500番台単独編成の運用開始
  2008.3.15 4両編成に統一
2016.3 和歌山駅  2020.8 浅香駅
 番台 Mc
223
M
223
Tc
222
T
223
 前歴  登場  消滅 備考
2500番台 2 2 1999.4
17 26 17 8 2007.11-08.3  
 5000番台  
 瀬戸大橋線の快速「マリンライナー」向けの車両。2両編成7本で、JR四国の5000系を併結した5両編成が基本となっている。それまでの223系と比較して、前面が平面的になった。

  2003.10.1 快速「マリンライナー」にて営業運転開始
2020.12 備中箕島〜早島間
 番号 Mc
223
Tc
222
 前歴  登場  消滅  特徴
5001-5007 7 7 新製 2003.7
 5500番台  
 福知山地区の113系3800番台・5800番台を置換えるために登場したもので、2両編成16本。前面は5000番台とほぼ同じで、ワンマン対応となっている。

  2008.7.22 福知山線等にて営業運転開始
2016.8 福知山駅
 番号 Mc
223
Tc
222
 前歴  登場  消滅  特徴
5501-5516 16 16 新製 2008.7-8
改造車
 6000番台  
 221系と併結するため、2000番台の機器を変更したもの。2000番台としては運行せず、営業開始前に6000番台に改番したものもある。すべて4両編成で、網干に9本、宮原に22本配置され、おおさか東線・福知山線などで運用された。機器を戻して2000番台に復帰したものも出てきている。

  2008.1.21 網干所属車の運用開始
  2008.3.15 おおさか東線運用開始
  2008.6.29 福知山線運用開始
  2011.3.12 おおさか東線の運用終了
2018.5 大津駅
 番台 Mc
223
M
222
Tc
222
T
223
 前歴  登場  消滅 備考
6000番台 22 22 29 29 2000番台 2008.1-10.2  
7000番台 7 7
車両配置表

1995 1998 2000 2002 2005 2008 2010 2012 2015 2018 2020 2022
網干 92 328 328 572 652 660 652 652 652 652 632
日根野 68 68 72 72 72 140 140 140 140 140 140 132
宮原 48 80 88 88 88 88 88
京都                        28
福知山 32 32 32 32 32 32
岡山 14 14 14 14 14 14 14 14

223系