小松島線

 列車の運行は、小松島の少し先にある小松島港までであったが、終点の小松島港は正式な駅として認められていなかったため、正式な区間は小松島までの1.9kmになるというよくわからない路線。国鉄最短の路線でもあった。存廃の基準となった輸送密度は1587人、収支係数1680であった。

  1913.4.20  阿波国共同汽船徳島〜小松島間開業
  1917.9.1   買収
  1940.3.15  小松島〜小松島港間開業(距離設定なし)
  1961.4.1   徳島〜中田間は牟岐線に編入
  1981.9.18  第1次特定地方交通線として廃止承認
  1985.3.14  全線廃止 
  1932 1937 1949 1956 1960 1965 1970 1973 1977 1980 1983
 輸送人員(千人/日)  2.9 4.6 11.9 10.3 13.2 2.9 2.6 2.5 1.8 1.4 1.0
 貨物輸送量(万t/年)  7.4 10.1 17.7 11.9 13.5 6.4 6.9 5.6 3.2 3.0 1.5
廃線跡
 中田-小松島1.9km
 小松島は牟岐線の南小松島から歩いて5分ほどという距離なので、廃止になってもあまり不便を感じなかったのではないかと思われる。小松島港駅跡は駐車場になっていて鉄道時代の面影は無いが、その他はほぼ全区間が歩道とサイクリングロードになっていて辿りやすい。ただ、小松島駅のホームは本来の向きと90度程度違っているのが残念である。 
2009.12 小松島港駅跡@ 2009.12 小松島駅跡A
2009.12 中田-小松島間B