EF71形・ED78形

EF71形
 奥羽本線の板谷峠越えのため、ED78形とともに開発されたもの。車体は全長18,500mmで、軸配置はB-B-B。台車はDT129M・NとDT137。主電動機はMT52A(1時間定格出力450kW)が6基。駆動は吊り掛け、制御はサイリスタ位相、制動はEL14-ASで、回生・抑速ブレーキ付きである。
 普通列車や貨物列車のほか、ディーゼル特急「つばさ」の補機として使用されたこともある。1992年に開業する山形新幹線建設に伴い、奥羽本線が改軌されたため役割を失い、1993年までに全車廃車となった。
 
1990.8 板谷駅  1987.3 米沢駅
○EF71.-1
 EF71のトップナンバー。利府にある新幹線総合車両センターの一角で保存されており、車両基地公開の際に見ることができる。後ろにはED78等もあるようであるが、近づくことはできなかった。
2017.10 EF71-1:新幹線総合車両センター
 形式 番号 両数  前歴  登場  消滅  備考
EF71 1-15 15 新製 1968.7-73.10 1993.9
ED78形
 EF71形と同様の急勾配区間向けで、軸重制限がある仙山線でも運用することを装置した機関車。全長は17,900mmで軸配置はBo-2-Bo。台車はDT129系とTR103系。主電動機はMT52A・B(1時間定格出力475kW)が4基。駆動は吊り掛け、制御はサイリスタ位相、制動はEL14-ASで回生・抑速ブレーキ付である。
 仙山線の貨物列車廃止により、2000年に消滅。こちらもトップナンバーが新幹線総合車両センターで保管されており、2015年に日立製作所水戸事業所へ移設されている。
1987.3 米沢駅
 形式 番号 両数  前歴  登場  消滅  備考
ED78 901 1 新製 1967.2 1986.3 当初はED94
1-13 13 1968.5-80.9 2000.7
車両配置表
EF71形
1972 1975 1977 1980 1982 1985 1987 1990 1992
福島 13 15 15 15 15 15 14 13 10
ED78形
1968 1972 1975 1977 1980 1982 1985 1987 1990 1992 1995 1998 2000
福島 12 12 12 12 14 14 12 12 12
作並 1
仙台  12 12 2