僅か2駅の路線で、延伸の予定も無かった。存廃の基準となった輸送密度は1904人で、民間の鉄道事業者に転換した唯一の路線である。転換後に黒石駅を弘南黒石の位置に変更したが、僅か10年後に廃止されている。

  1912.8.15 黒石線川部〜黒石間開業
  1981.9.18 第1次特定地方交通線として廃止承認
  1984.11.1 弘南鉄道に転換、短絡線を新設し終点を弘南黒石駅に変更
  1998.4.1  全線廃止 
  1937 1949 1956 1960 1965 1970 1973 1977 1980 1983 1985 1990 1995
輸送人員(千人/日) 1.6 3.1 2.2 2.5 2.4 1.8 2.1 2.3 1.9 1.5 0.8 0.7 0.5
輸送密度(千人/日) 1.5 2.9 2.0 2.2 2.0 1.5 1.7 2.1 1.7 1.3 0.7 0.6 0.4
貨物輸送量(万t/年) 8.4 7.4 8.1 8.9 10.2 6.8 5.5 4.2 3.6 1.7
営業中
 乗車したのは弘南鉄道時代の1990年。距離が短いので、記憶に残るところも無い。 
1990.8 弘南黒石駅
廃線跡
 川部〜黒石6.2km
 廃線後の2004年にも黒石を訪れた。国鉄時代の旧黒石駅は、町と反対方向に少し歩いた所にあり、何も無い草むらとなっていた。
2004.7 黒石駅跡C
 廃止から17年後の2015年に、あらためて廃線跡を探訪。川部を出てしばらくは未舗装道路などになっているが、すぐ立派な舗装道路に変わる。その後はほとんどの区間が道路に転用されているが、小さな川を渡るところだけ道路が廃線跡を離れ、橋の遺構が残っている。終点の黒石駅跡は整地されていた。
2015.10 川部〜前田屋敷間@ 2015.10 前田屋敷駅跡A
2015.10 前田屋敷〜黒石間B 2015.10 黒石駅跡C

弘南鉄道黒石線