北イタリアでは、11世紀頃からミラノなどの自治都市が形成された。これに対し、神聖ローマ帝国は北イタリアの直接支配を目指したが、まず4都市のヴェローナ同盟、そしてさらに拡大したロンバルディア同盟を結成し、神聖ローマ帝国を撃退している。1400年頃になると、ミラノ公国が成立する一方、ヴェローナはヴェネチアの支配下に入っていった。

  1154年 神聖ローマ帝国のフリードリヒ1世によるイタリア遠征始まる
  1164年 ヴェローナ同盟結成
  1167年 ロンバルディア同盟結成
  1183年 コンスタンツの和議、北イタリア諸都市の自治が認められる
  1237年 神聖ローマ帝国のフリードリヒ2世がイタリア侵攻
  1248年 パルマの戦い、フリードリヒ2世敗退
  1395年 ミラノ公国成立
  1405年 ヴェローナがヴェネチア支配下に入る

 ヴェローナ(世界遺産)  
 ヴェローナは、ローマ帝国の時代をはじめ、東ゴート王国やランゴバルト王国でも主要都市の1つであった。中世の神聖ローマ帝国とローマ教皇庁との対立時は、おもに神聖ローマ帝国側についている。1405年以降はヴェネチアの支配下となるが、ヴェローナの繁栄はその後も続いた。
2019.9 ランベルティの塔 2019.9 カステルヴェッキオ
2019.9 サン・ゼーノ・マジョーレ教会 2019.9 旧市街(サン・ピエトロ城塞より)

北イタリア諸都市