現在の名古屋鉄道の中核となっているのは、おもに名古屋以北を開業させた名古屋電気鉄道(名岐鉄道)と名古屋以南を開業させた愛知電気鉄道。ただ、この他にも数多くの私鉄を合併している。開業が最も古いのは尾西鉄道である。また、尾西、西尾、三河、東濃の各社は、開業時はSLによる運行で、1920年代に電化されている。
  
2022.8 高浜港-北新川間
戦前〜終戦直後
 旧名岐鉄道
 名古屋電気鉄道は、後に名古屋市電となる市内線を開業させていた。名鉄のルーツである郡部線開業時の車両は、市内線からの通し番号である168-で登場し、後にデシ500形となっている。また、トク1-3は貴賓車で、後に普通車へ改造された。
 デボ1500形は名電初のボギー車で、木造。デセホ700・750形は半鋼製車で、戦後は小牧線や瀬戸線などを渡り歩き、最後は揖斐線で2001年まで活躍していた。
  
   
2018.6 モ754:瀬戸蔵ミュージアム  2004.11 モ755:谷汲駅跡
登場時 名岐 戦後 両数 登場 消滅
EC 168-208 デシ501-541 41 1912 1940
トク1-2 デシ551 モ41→85 2 1912 1960.3
デシ101-104 モ41-44 4 1924.1 1960.12
トク3 モ681 1 1927.4 1954.10
デボ1501-1510 デボ301-303
デボ351-357
モユ311-312、321-322
(ク2271-2274)
10 1920.2 1962.8
デボ1511-1518 デボ401-407
デボ451
モ401-407
(ク2261-2267)
8 1923.8 1965.5
デボ1519-1525 デボ601-607 モ601-607 7 1925.8 1966.3
デボ651-665 モ651-665
(ク2231-2239)
15 1927.4 1966.8
デセホ701-710 モ701-710 10 1927.4 1998.4
デセホ751-760 モ751-760 10 1928.11 2001.12
DC キボ50 キハ100 10 1930 1947
EL デキ101-104 デキ101-104 4 1924.1 1968.5
 旧愛知電気鉄道
 愛知電気鉄道開業時の電1形は木造単車。電3形から木造ボギー車になった。電7形は16m級の半鋼製クロスシート車、続くデハ3300形は18m級のクロスシート車で、ともに名鉄となった後も主力車両であった。しかし愛電の車両は1960年代までにすべて消滅し、保存車は無い。
 愛電がルーツの車両で最後まで残ったのはデキ400形であったが、EL120形に置き換えられて2016年に消滅した。また、豊橋鉄道に譲渡された元デキ362が、サンテパルク田原で保存されている。
    
   
2016.3 デキ402:大江駅 2017.7 もとデキ362:サンテパルク田原
形式 愛知電気 戦後 両数 登場 消滅
EC 電1形
付1形
1-8
9-12、19-20
14 1912-19 1923
電2形 13-18 6 1913 1932
電3形 21-.24、26-27
→デハ1020-24、26
モ1021-22
モ1001-04
6 1921 1964.10
電4形 デハニ1030-31 モ1031 2 1921 1964.10
電5形
付2形
デハ1040-44、46-48
サハ2000-04,06-10
ク2041-48
ク2001-06
クユ2011-12
クニ2031-32
18 1922-23 1966.2
電6形 デハ1060-64、66-74 モ1061-74 14 1924-25 1959
電7形
付3形
デハ3080-84、86-90
サハ2020
モ3201-09
モ3251
ク2021
(ク2301-03、21-27)
11 1925-26 1964.9
デハ3300-04、06
デハ3600-03
サハ2040-44
モ3301-06
モ3351-59
ク2041-45
(ク2341-45)
15 1928-29 1967.1
EL デキ360-362 デキ361-363 3 1923-25 1967.10
デキ370-374、376-379 デキ371-379 9 1925-29 2007.7
デキ400-401 デキ401-402 2 1930.1 2016.6
 旧尾西鉄道
 尾西鉄道は19世紀の開業で、電化されるまではSLが活躍した。開業時に輸入されたブルックス製の1号は、今も明治村で保存されている。また、12号は鉄道院が最初に導入した10両のうちの1両で、明治村で動態保存されている。電化されたのは、名鉄と合併する直前の1922年から23年であった。
   
2018.10 1号:明治村 2018.10 12号:明治村
種類 尾西 名鉄 両数 登場 消滅  備考
SL 1-3 1 3 1897 1935
11-12 12 2 1911 1957 もと国鉄164-165
21-22 2 1911 1927 もと国鉄191-192
31 1 1914 1917 もと国鉄1000
EL EL1 デキ1 1 1924 1960
EC デボ101-108 モ161-165 8 1922 1964
デボ201-207 モ201-205 7 1923 1965
 旧瀬戸電気鉄道
 瀬戸電の電車は、デ32までは単車、ホ101以降はボギー車である。ホ103形とデキ1形は、1978年の瀬戸線昇圧まで残っていた。そして1両ずつ瀬戸市民公園で保存されている。
  
   
2018.6 モ766:瀬戸市民公園 2018.6 デキ202:瀬戸市民公園
種類 瀬戸電 名鉄 両数 登場 消滅  備考
EC デ1-4、7-12 サ11-12 10 1906-10 1957
VS5-6 サ21-22 2 1907 1957
デ13-22 モ11-19→70-75 10 1912-13 1964.10
デ23-27 モ20-24 5 1919 1963.8
デ28-32 モ30-34 5 1920 1967.7
ホ101-102 モ551-552
(ク2241-2242)
2 1925.1 1965.8
ホ103-112 モ561-570→765-770 10 1927.6 1978.10
DC 201-202 キハ301-302
(ク2201-2202)
2 1936 1964.12
EL デキ1-2 デキ201-202 2 1927.3 1978.3
 その他の鉄道
 名岐鉄道時代に各務原鉄道、愛電時代に西尾鉄道、そして名古屋鉄道となってから、三河鉄道、知多鉄道、竹鼻鉄道、東美鉄道などを合併している。このうち、三河鉄道や知多鉄道が導入した車両は、主なものだけでも以下の通り。三河鉄道がルーツのデキ303は、2014年3月に車籍を失ったものの、まだ舞木検査場の入換機として活躍している。また、名鉄との合併直前に三河鉄道が譲り受けたデキ501も、岳南鉄道で健在である。
    
2018.10 デキ303:舞木検査場  2016.6 もとデキ501:岳南富士岡駅
種類 登場時 名鉄 両数 登場 消滅  備考
EC 三河デ101-108 モ1081-1088 8 1926.1 1964.8
三河クハ51-54 ク2151-54 4 1926.8 1958.5
三河デ201 モ1101 1 1928 1958 もと伊那電デハ110
三河デ301-302 モ3001-3002 2 1929.1 1966.9
三河デ401 モ3101 1 1929.1 1973.9 もと国鉄モユニ2005
知多デハ911-918 モ911-917 8 1931.3 1978.3
知多デハ951-953 モ951-953
(モ3508-3510)
3 1942.9 1949
東美1-2 モ45-46 2 1928 1948
東美101-102 モニ301-302
(ク2191-2192)
2 1930 1973.9
竹鼻デ1-4 4 1921 1949
竹鼻デ5-8 モ80-81 4 1928 1953
碧海101-103 モ1011-13 3 1926 1965.5
EL 三河キ10-15 デキ301-306 6 1926 2014.3
三河 デキ501 1 1939 1970 もと上田交通
→岳南ED501
 名古屋鉄道成立後
 名古屋鉄道成立後、電車はおもに特急向け車両の増備が進められた。3500・3550系も当初は特急向け車両として計画されたが、戦時輸送のため3扉車として落成するという経緯がある。また、戦時中から戦後にかけて電気機関車を多く導入しており、デキ111は遠州鉄道を経て福井鉄道で生き残っている。
  
 2016.7 もとデキ111:福井鉄道北府駅
種類 形式 番号 両数  登場  消滅  備考
EC モ3500形
ク2500形
(ク2650形)
3501-3507
2501-2503
(2651-2655)
10 1942 1988.1
モ3560形 3561 1 1960.10 1988.3
モ3550形
ク2550形
3551-3560
2551-2561
11 1943 1988.2
EL デキ110形 111 1 1951 1968.5 →遠州ED213
デキ250形 251-252 2 1952 1968.8 もと関西電力
デキ600形 601-604 4 1943 2015.7
デキ800形 801-803 3 1944 1966.2
デキ850形 851 1 1944 1955.2
デキ900形 901 1 1944 1965.11
戦後の旧型車
 3800系
 戦後最初の新造車で、運輸省規格A'型。もと名岐の区間の昇圧に合わせて大量増備された。1960年代から70年代初めにかけて地方私鉄への譲渡などにより、24両まで数を減らす。また、一部は高運化改造された。その後は廃車の動きが一段落し、最終的に消滅したのは1989年であった。
  
左:高運、右:原形
 形式 番号 両数 登場  消滅  備考
モ3800形
ク2800形
3801-3835
2801-2836
71 1948-49 1989.9 14両→富山地鉄
2両→豊橋
2両→大井川
 3700系
 特急向けカルダン駆動車の5000系登場と同時期、一般車は、愛電時代の車両などを種車として全金製車体を新造する更新によって近代化を図った。機器は古いHL制御器を流用したため、HL車と呼ばれている。最後は3730系が三河線、3780系が瀬戸線で使用され、1996年までに消滅している。
 
左:3700系、右:3730系
 形式 番号 両数  登場  消滅  備考
モ3700形
ク2700形
3701-3721
2701-2720
41 1957-63 1996.3 低運
16両→高松琴平
モ3730形
ク2730形
3731-3763
2731-2763
65 1964 1996.3 高運
2両→豊橋鉄道
モ3770形
ク2730形
3771-3776
2771-2776
12 1965 1990.7 高運・転換クロスシート
モ3780形
ク2780形
3781-3790
2781-2790
20 1966 1996.6 新製冷房車
 3880系
 急激な利用者数の増加に伴う輸送力不足を補うため、東急から譲り受けたもの。大手私鉄が他社の吊掛け駆動車を導入するというのは、珍しいパターンである。6000系の増備が進んだ1985年には早くも消滅している。
 形式 番号 両数  登場  消滅  備考
モ3880形
ク2880形
3881-3894
2881-2887
21 1975.4-80.8 1985.3 もと東急3700形等
 キハ10・20・30形
 三河線の末端区間と八百津線の経営合理化のため、電化を廃止して導入されたレールバス。最初に登場したキハ10形は12m級で、キハ20形は15m級、キハ30形は16m級となった。キハ15・16はくりはら田園鉄道に譲渡され、今も保存されている。一方、キハ20・30形は全車ミャンマー国鉄に譲渡された。
   
2001.8 キハ30形:八百津線 2017.2 もとキハ10形:くりはら田園鉄道若柳駅跡
 形式 番号 両数  登場  消滅  備考
キハ10形 11-16 6 1984.9-85.3 1995.3 2両→くりはら田園鉄道
キハ20形 21-25 5 1987.8-90.5 2004.3
キハ30形 31-34 4 1995.2 2004.3
新性能車
 6000・3300系
 特急向けカルダン駆動車の5000系から21年、ようやく登場したカルダン駆動の一般車。4両編成、2両編成それぞれ26本ずつ製造され、本線から支線まで幅広く使用された。車体は全鋼製の19m級3扉。駆動は中空軸平行カルダン、制御は電動カム軸式(CB)、制動は電磁直通(HSC-D)である。5次車では、側窓が小型になり冷房装置も変更されるなどマイナーチェンジがあった。そして9次車以降は、6500系と同じ車体になったため別形式のようである。すでに40年以上経過したが、今も多くが現役で活躍している。
 一方、3300系は3850・3900系の機器を流用して、6000系8次車に似た車体を新造したもの。名鉄では珍しい3両固定編成だったが、2003年に消滅している。

 1976.12.21 営業運転開始
 1995    瀬戸線運用開始
 1997-   特別整備
 2014.4.6  瀬戸線運用終了
 
1980年頃 6000系
   
2022.8 6000系1-4次車:高浜港-北新川間 2022.8 6000系5-8次車:高浜港-北新川間
 
2018.10 6000系9-10次車:東枇杷島駅
 形式 編成番号 両数  登場  消滅  備考
<Tc>6001-
<Mc>6201-
<M>6301-
<T>6101-
6001-17F 56 1976.11-79.7 1-4次
6018-44F 84 1980.3-83.2 5-8次
6045-52F 16 1984.2-85.6 9-10次
<Mc>3301-
<M>3351-
<Tc>2301-
3301-04F 12 1987.6 2003.3 3850・3900系機器流用
 6600・6750系
 6600系は、瀬戸線昇圧時に導入されたもので、2両編成6本。6000系1-4次車とほぼ同じ仕様だが、当初は冷房が無かった。駆動は中空軸平行カルダン、制御は電動カム軸式(CB)、制動は電磁直通(HSC-D)である。
 6750系は、3850.・3900系の機器を流用して、6600系に似た車体を新造したもの。どちらも4000系に置き換えれられて2013年までに消滅している。

 1978.3  営業運転開始
 1985-88 冷房化改造
 1988   ロングシート化
 2013.3.3 営業運転終了
 
6600系
 形式 編成番号 両数  登場  消滅  備考
<Tc>6601-
<Mc>6701-
6601-06F 12 1978.3 2013.3
<Mc>6751-
<Tc>6651-
<M>6783-
<T>6683-
6751-57F 24 1986.3-90.6 2011.4 3850・3900系機器流用
 100・200系
 豊田新線と地下鉄鶴舞線との直通運転のために導入されたもの。車体は全鋼製で、名鉄初の20m4扉車。17年にわたって製造されたため、抵抗制御、界磁添加励磁制御、VVVFインバータ制御の3種類がある。4次車は200番台となったが分類は100系のままで、VVVFインバータ制御となった215Fのみ200系と呼ばれるのでややこしい。2012年から、100系のVVVF化改造が進められている。

 1979.1  営業運転開始
 1979.7.29 鶴舞線直通運転開始
 1993   6両編成化
 2012-  特別整備、VVVFインバータ制御化
   
2014.4 100系:豊田市駅 2015.11 200系:日進駅 
 形式 編成番号 両数  登場  消滅  備考
<Mc>111-、141-
<M>121-、131-
111-116F、211-214F 40 1978.12-91.4
<M>161-
<T>151-
20 1993.4-93.7 中間車
<Tc>215
<Mc>245
<M>225、265
<T>235、255
215F 6 1994.7
チョッパ制御車
 6500・6800系
 広義の6000系グループ、6500系は名鉄初の界磁チョッパ制御、6800系は界磁添加励磁制御を採用した。車体は全鋼製の19m級3扉で、登場時はクロスシート、増備途中からロングシートに変更となった。駆動は中空軸平行カルダン、制動は電磁直通(HSC-R)である。6500系は4両編成、6800系は2両編成。前面は非貫通で、6500系1-5次車と6800系1-2次車は「鉄仮面」、6500系6-8次車と6800系3-6次車は「金魚鉢」と呼ばれる、異なるデザインであった。

 1984   登場
 1995-96 6500系5本、6800系1本のロングシート化
 2010  6800系12本のワンマン化改造
   
2017.7 6500系1-5次車:国府駅 2023.3 6500系1-5次車:神宮前駅
 
2022.1 6800系1-2次車:東岡崎-岡崎公園間(先頭2両)
   
2018.10 6500系6-8次車:東枇杷島駅 2019.4 6800系3-6次車:呼続駅
 形式 編成番号 両数  登場  消滅  備考
<Tc>6501-、6401-
<M>6451-、6551-
6501-17F 68 1984.2-87.11 1-5次
6518-24F 28 1989.5-92.4 6-8次
<Tc>6801-
<Mc>6901-
6801-08F 16 1987.12-88.7 1-2次
6809-39F 62 1989.4-92.4 3-6次
 5700・5300系
 5000系を置き換えるために登場した、19m級の2扉セミクロスシート車。5700系は完全な新造で、駆動は中空軸平行カルダン、制御は界磁チョッパと界磁添加励磁、制動は電磁直通(HSC-R)である。5300系は5000・5200系の機器を流用している。5700系は4両編成で登場し、2本のみ6両化された。5300系は4両編成と2両編成がある。2扉の一般車は使い勝手が悪かったようで、抵抗制御の6000系より早く、2019年に消滅した。引退の記念イベント等は行われず、保存車も無い。

 1986.6.24 営業運転開始
 1989.6   5700系2本を6両編成化
 2019.12.21 営業運転終了
   
2005.2 5700系:豊川稲荷駅 2018.10 5700系:犬山駅
 
2019.3 5300系:犬山駅
 形式 編成番号 両数 登場  消滅  備考
<Tc>5701-、5801-
<M>5651-、5751-、5851-
<T>5601-
5701-05F 24 1986.6-89.6 2019.11
<Mc>5301-、5401-
<M>5351-、5451-
5301-13F 42 1986.6-87.11 2019.12 5000・5200系機器流用
 5000系
 全車特別車の特急が廃止されたことにより、余剰となった1000系の機器を流用したもの。車体はステンレス製の19m級3扉ロングシートで、3300系とほぼ同一だが、前面が非貫通になるなど仕様が少し変わっている。駆動は中空軸平行カルダン、制御は界磁チョッパ、制動は電磁直通(HSC-R)である。名鉄の代表形式とは言えない機器流用車が、本来は優等向け2扉車の番号である5000系を名乗るのは謎である。

 2008.3.23 営業運転開始
 2018.10 5000系:東枇杷島駅
 形式 編成番号 両数  登場  消滅  備考
<Tc>5001-、5101-
<M>5051-、5151-
5001-5014F 56 2008.2-09.8 1000系機器流用
VVVFインバータ制御車
 3500・3700・3100系
 6500・6800系の後継となる19m級の3扉ロングシート車。名鉄で初めてVVVFインバータ制御が採用されたもので、駆動はTDカルダン、制動は電気指令式(MBSA)である。デザインは6500系8次車とほぼ同じだが、スカートが付いたことと、運転台の上に車番が記載されていることが見分けるポイント。3700・3100系は車体断面等を見直したマイナーチェンジ車で、3500系と3700系は4両編成、3100系は2両編成である。現在の名鉄の最大勢力となっている。

 1993.6  登場
2001.8 3500系:御嵩駅
2018.10 3500系:名電山中駅 2020.10 3500系:呼続駅
  
2018.10 3700系:東枇杷島駅
   
2020.10 3100系:呼続駅 2021.7 3100系新塗装:石刀駅
 形式 編成番号 両数  登場  消滅  備考
<Tc>3501-、3601-
<M>3551-、3651-
3501-3534F 136 1993.6-96.6
<Tc>3701-、3801-
<M>3751-、3851-
3701-3705F 20 1997.4-98.4
<Tc>3101-
<Mc>3201-
3101-3123F 46 1997.4-00.4
 300系
 小牧線の地下鉄上飯田線乗り入れのために導入されたもので、4両編成8本。車体は名鉄初のステンレス製で、前面は鋼製の日車式ブロック工法。名鉄初の20m級4扉で、仕様は市営地下鉄と共通。WN駆動も名鉄初採用で、制御はVVVFインバータ(IGBT素子)、制動は電気指令式(MBSA)である。座席は、転換クロスシートとロングシートを交互に配置している。

 2002.4.1  小牧線にて営業運転開始
 2003.3.27 地下鉄上飯田線との直通運転開始
2017.11 味鋺駅付近
 形式 編成番号 両数  登場  消滅  備考
<Tc>311-、341-
<M>321-、331-
311-318F 32 2002.3-02.4
 3300・3150系
 空港線の開業や7500系を置き換えるために導入されたもので、3000系は4両編成、3150系は2両編成。車体はステンレス製の19m級3扉で、300系と同じ日車式ブロック工法。座席も300系と同様に、転換クロスシートとロングシートを交互に配置している。駆動はWN、制御はVVVFインバータ(IGBT素子)、制動は電気指令式(MBSA)である。2007年に一度増備が終了したが、2015年から再び増備された。この4次車以降は塗装が新たなものとなり、1-3次車も順次塗装が変更されている。

 2004.11.15 営業運転開始
 2015.4   新塗装車登場
 2018.4   旧塗装車消滅
2016.3 3150系旧塗装:大江駅 2023.2 3150系新塗装:島氏永-国府宮間
 
2018.10 3300系1-3次車新塗装:東枇杷島駅 2020.10 3300系4-7次車:呼続駅
 形式 編成番号 両数  登場  消滅  備考
<Tc>3301-
<Mc>3401-
<M>3351-
<T>3451-
3301-3305F 60 2004.10-05.7 1-3次
3307-3315F 2015.8-19.1 4-7次
<Tc>3151-
<M>3251-
3151-3166F 44 2004.10-07.4 1-4次
3167-3172F 2015.4-17.4 5-7次
 4000系
 瀬戸線向けの新造車で、4両編成18本。車体はステンレス製の日車式ブロック工法で、前面もステンレスになっている。19m級3扉で、座席はオールロングシート。駆動はWN、制御はVVVFインバータ(IGBT素子)、制動は電気指令式(MBSA)である。6000系・6600系等をすべて置き換えて、瀬戸線は4000系に統一された。

 2008.10.1 営業運転開始
 2013.3  6600系・6750系等の置換え完了
2022.1 大曽根〜矢田間
 形式 編成番号 両数  登場  消滅  備考
<Tc>4001-、4101-
<M>4051-、4151-
4001-18F 72 2008.8-14.3
 9500・9100系
 3300系・3150系の後継となるもので、9500系は4両編成、9100系は2両編成。車体はステンレス製で、前面は鋼製の日車式ブロック工法。19m級3扉で、座席はオールロングシートになった。駆動はWN、制御はVVVFインバータ(ハイブリッドSiC素子)、制動は電気指令式(MBSA)である。

 2019.12.1 9500系の営業運転開始
 2021.1.1  9100系の営業運転開始
 
2021.7 9500系:木曽川堤駅 2022.8 9100系:岡崎公園-矢作橋間
 形式 編成番号 両数  登場  消滅  備考
<Tc>9501-、9601-
<M>9551-、9651-
9501-08F 32 2019.7-21.6
<Tc>9101-
<Mc>9201-
9101-06F 12 2020.5-21.4
 EL120形
 私鉄の機関車が減り続ける中、貴重な新造の電気機関車。全長12mで、VVVFインバータ制御が採用されている。旧型の機関車をすべて置き換えた。
 
2022.8 岡崎公園前駅
 形式 番号 両数  登場  消滅  備考
EL120形 121-122 2 2015.1
形式別車両数
種類 形式 1935 1942 1956 1972 1981 1985 1990 1995 2000 2005 2010 2015 2020
EC戦前 名岐 48 46 46
  愛電 61 61 58 10 4 4 4 4
  尾西 15 15 12
瀬戸 35 35 31 3
三河 16 18 21 1
知多 8 11 7 7
東美 4 4 2 1
竹鼻 8 4
碧海 7 7 7
名鉄 10 27 5          
AL 3500系等 10 13 10 5 3
  3550系 21 21 21 20
  3800・3880系 70 23 45 19
  3300系 12 12 12
6750系 4 24 24 24 8
HL 3700系等 132 124 120 105 43
新性能 6000系 86 148 156 156 156 156 156 120 108
  6600系 12 12 12 12 12 12 12
  6500・6800系 12 126 174 174 174 174 174 174
  5700・5300系 66 66 66 66 62 42
  5000系 56 56 56
VVVF 3500系 44 136 136 136 136 136
3700・3100系 58 66 66 66 66
  3300・3150系 12 52 52 104
  4000系 20 72 72
  9500・9100系 16
地下鉄 100・200系 20 20 24 66 66 66 66 66 66
  300系 32 32 32 32
DC 戦前 13 16
キハ10形 6 6
キハ20形 1 5 5
キハ30形 4 4
キハ8000形 12 12 12 5
キハ8500形 5 5
SL ? ? 6
EL 27 30 43 21 14 12 12 12 12 12 9 8 2
DL 3
年表
○名古屋電気鉄道→名岐鉄道
  1898.5.6 名古屋電気鉄道:市内線開業(後の名古屋市電)
  1910.5.6 枇杷島線:押切町〜枇杷島間1.8km開業(12.3.29軌道から鉄道に変更)
  1912.8.6 一宮線:枇杷島〜西印田間16.5km、犬山線:岩倉〜犬山間15.2km開業
  1914.1.23 津島線:枇杷島橋〜新津島間13.9km開業
  1914.9.22 清洲線:須ヶ口〜清洲間1.8km開業
  1920.9.23 小牧線(後の岩倉支線):岩倉〜小牧間5.1km開業(非電化)
  1921.7.1 名古屋電気鉄道から名古屋鉄道へ郡部線を引継ぐ
  1924.2.1 蘇東線(後の起線):起〜新一宮間5.3km開業(軌道)
  1925.8.1 尾西鉄道を合併
  1926.10.1 犬山線:押切町〜新鵜沼間29.2km全通
  1929.1.22 広見線:犬山口〜広見(現・新可児)間14.9km全通
  1930.8.20 美濃電気軌道を合併
  1930.9.5 名岐鉄道と改称
  1931.4.29 大曽根線(現・小牧線):上飯田〜犬山間20.6km全通
  1935.3.28 各務原鉄道を合併
  1935.4.29 名岐線:須ヶ口〜新岐阜間全通
  1935.8.1  愛知電気鉄道と合併し名古屋鉄道となる

○愛知電気鉄道
  1912.2.18 愛知電気鉄道:伝馬〜大野町間23.3km開業
  1913.8.31 常滑線:神宮前〜常滑間29.5km全通
  1924.1.15 築港線:大江〜西六号(現・東名古屋港)間2.2km開業
  1926.12.1 西尾鉄道を合併
  1929.4.1 西尾線:岡崎新駅〜吉良吉田間1067mm改軌、電化
  1927.6.1 豊橋線:神宮前〜吉田(現・豊橋)間62.4km全通
  1935.8.1 名岐鉄道と合併し名古屋鉄道となる

○尾西鉄道
  1898.4.3  尾西鉄道:弥富〜津島間8.3km開業
  1918.5.1  弥富〜木曽川港間34.7km全通
  1923.11.28 全線電化完成
  1924.2.15 国府宮〜新一宮間5.0km開業
  1925.8.1  名古屋鉄道(後の名岐鉄道)に合併

○各務原鉄道
  1926.1.21 各務原鉄道:安良田〜補給部駅前間10.4km開業
  1928.12.28 長住町(現・名鉄岐阜)〜東鵜沼(現・新鵜沼)間17.2km全通
  1935.3.28 名岐鉄道に合併

○西尾鉄道
  1911.10.30 西三軌道(後の西尾鉄道):岡崎新駅〜西尾間13.3km開業
  1916.2.12 岡崎新駅〜吉田港間23.2km全通
  1926.12.1 愛知電気鉄道に合併

○瀬戸電気鉄道
  1905.4.2  瀬戸自動鉄道:矢田〜瀬戸(現・尾張瀬戸)間16.2km開業
  1906.12.18 瀬戸電気鉄道と改称
  1907.3.17 電化
  1915.1.18 堀川〜瀬戸間21.1km全通
  1939.9.1  名古屋鉄道に合併

○三河鉄道
  1914.2.5  三河鉄道:刈谷新駅〜大浜港(現・碧南)間14.5km開業
  1926.2.5  電化
  1936.11.10 西中金〜蒲郡間81.0km全通
  1941.6.1  名古屋鉄道へ合併

○知多鉄道
  1931.4.1  知多鉄道:太田川〜成岩間15.8km開業
  1935.8.1  太田川〜河和間29.2km全通
  1943.2.1  名古屋鉄道へ合併

○東美鉄道
  1920.8.21 東濃鉄道:広見〜御嵩(現・御嵩口)間6.6km開業
  1926.9.23 広見〜御嵩間を東美鉄道へ譲渡
  1928.10.1 全線1067mm改軌、電化
  1943.3.1  名古屋鉄道へ合併

○竹鼻鉄道
  1921.6.25 竹鼻鉄道:新笠松〜竹鼻間7.8km開業
  1929.4.1  笠松〜大須間17.0km全通
  1943.3.1  名古屋鉄道へ合併

○碧海電気鉄道
  1926.7.1  碧海電気鉄道:今村(現・新安城)〜米津間11.8km開業
  1928.10.1 今村〜西尾間15.2km全通
  1944.3.1  名古屋鉄道へ合併

○名古屋鉄道
  1935.8.1 名岐鉄道と愛知電気鉄道が合併し名古屋鉄道となる
  1939.9.1  瀬戸電気鉄道を合併
  1941.6.1  三河鉄道を合併
  1941.8.12 名岐線:新名古屋〜枇杷島橋3.3km間開業
  1943.2.1  知多鉄道を合併
  1943.3.1  東美鉄道、竹鼻鉄道を合併
  1944.3.1  碧海電気鉄道を合併
  1944.9.1 東西連絡線:神宮前〜新名古屋間5.8km開業し東西接続
  1947.4.23 蒲郡線全線電化完成
  1954.6.1  起線:八幡町〜起間5.3km廃止
  1954.12.25 豊川線:国府〜新豊川間7.2km開業
  1959.7.12 蒲郡線:1500V昇圧
  1960.3.27 西尾線:1500V昇圧
  1962.6.10 竹鼻線:1500V昇圧
  1962.6.17 福岡線:岡崎〜福岡町2.4km間廃止
  1964.3.15 各務原線:1500V昇圧
  1964.4.26 岩倉支線:岩倉〜小牧間5.5km廃止
  1964.10.1 小牧線:1500V昇圧
  1965.3.12 広見線・八百津線:1500V昇圧
  1965.4.25 一宮線:岩倉〜東一宮間7.1km廃止
  1978.3.19 瀬戸線:1500V昇圧
  1978.8.20 瀬戸線:栄町〜東大手間1.4km延伸
  1979.7.29 豊田新線:赤池〜梅坪間15.2km開業
  1980.6.5  知多新線:富貴〜内海間13.9km全通
  1982.12.11 羽島線:羽島信号所〜新羽島間1.4km開業
  2001.10.1 八百津線:明智〜八百津間7.3km、竹鼻線:江吉良〜大須間6.7km廃止
  2004.4.1  三河線:西中金〜猿投、碧南〜吉良吉田間25.0km廃止
  2005.1.29 空港線:常滑〜中部国際空港間4.2km開業(3種は中部国際空港連絡鉄道)

名古屋鉄道・一般車