JR九州はもとより、JR全体で最初に登場した特急型電車。在来線で初めて、最高運転速度が130km/hとなった。車体はステンレス製で、扉を車体中央部に配置する独創的な設計。全長は先頭車21,050mm、中間車20,000mm。台車は205系で開発された軽量ボルスタレスの改良型DT50QとTR235Q。主電動機はMT61Q(1時間定格出力150kW)。駆動は中空軸平行カルダン、制御はサイリスタ位相、制動は電気指令式(回生併用)で抑速ブレーキ付きある。
2023.11 久保田-鍋島間
新製車
 1991年までに90両が製造され、「ハイパーサルーン」の愛称で活躍した。登場時は「有明」向け7両編成6本、「かもめ」向け8両編成2本、「有明」「にちりん」共通の4両編成5本と5両編成2本。「かもめ」向けの2編成だけは、先頭車の帯の一部が青となっていた。

  1988.3.13 特急「有明」にて営業運転開始
  1989.3.11 特急「かもめ」運用開始
  1990.3.10 特急「にちりん」運用開始
  1992.7.15 「有明」の一部が「つばめ」と改称
1989.3 「ハイパー有明」:西鹿児島駅
 番台 Mc
783
M
783
Tsc
782
Thsc
782
T
783
 前歴  登場  消滅  備考
0番台 15 19 8 7 7 新製 1988.2-90.12    
100番台 15 11
200番台 8
リニューアル改造
 第一次リニューアル改造  
 787系の登場後、787系の仕様に近づけるリニューアル改造が実施された。塗装はメタリックカラーとなり、先頭車にはフォグランプが設置されるなど、外観も大きく変わっている。リニューアル改造後は、「かもめ」向けが6両編成8本+予備車、「有明」向けが5両編成7本となった。

  1994.2-96.5 第1次リニューアル改造
  1996.3.16  「つばめ」「にちりん」運用終了
  2000.3.11  5両編成5本と波動用4両が大分に転属
  2001.3.3   特急「きらめき」「ひゅうが」運用開始
          大分所属車が南福岡へ戻る
  2011.3.12  特急「かいおう」「きりしま」運用開始
2020.7 リニューアル車:吉塚駅
 番台 Thsc
782
 前歴  登場  消滅  備考
500番台 7 クロ782 1995-96    
 第二次リニューアル改造  
 885系の登場により、「かもめ」運用車を「みどり」「ハウステンボス」に転用するため、2000年から再度リニューアル改造が行われた。分割併合を考慮した貫通先頭車が登場し、「みどり」「ハウステンボス」はそれぞれオリジナル塗装となっている。「みどり」「ハウステンボス」それぞれ4両編成5本ずつの登場である。

  2000.2-   第2次リニューアル改造始まる
  2000.3.11  特急「みどり」「ハウステンボス」「にちりんシーガイア」運用開始
2019.3 みどり:原田駅  2016.1 みどり:佐世保駅
(側面はリニューアル色になっている)
2019.3 みどり:都府楼南駅 2016.6 ハウステンボス:竹下駅付近
 番台 M
783
Thsc
782
Tc
783
 前歴  登場  消滅  備考
100番台 4 4 サハ783 1999.7-00.2    
200番台 4 0番台
300番台 4 0番台
 第三次リニューアル改造  
 2017年に「ハウステンボス」が開園25周年を迎えるのに合わせて、「ハウステンボス」運用車が再度リニューアルされた。塗装も新たなものとなっている。

  2017.3-   ハウステンボス編成のリニューアル開始
2020.7 ハウステンボス:笹原駅 2019.3 ハウステンボス:ハウステンボス駅
車両配置表

1990 1992 1995 1998 2000 2002 2005 2008 2010 2012 2015 2018 2020 2022
南福岡 84 90 90 90 61 90 90 90 90 90 90 86 86 66
大分 29

783系