新潟鉄工所が地方鉄道向けに開発した、NDCシリーズの第一世代モデル。0番台はステンレス製のロングシート、200番台は鋼製セミクロスシート、300番台はステンレス製セミクロスシートとなっている。全長は16,300mmで、2枚折れ戸の2扉。機関はコマツのDMF11HZ(出力250・330ps)。台車はインダイレクトマウント空気ばねのWDT53・54とWTR237・238。制動はDE1A。冷房はバス用の汎用品を活用している。1991年から95年にかけて、89両が製造された。
 200番台
 キハ120形として最初に登場したもので、鋼製のセミクロスシート車。越美北線に6両、木次線に2両配置された。2001年3月に越美北線の1両が木次線へ転属となっている。当初は越美北線、木次線それぞれ独自の塗装だったが、後にすべて朱色一色となった。越美北線ではラッピング車両も多い。
 
2010.6 越美北線色:越前東郷駅付近 2017.6 朱色:出雲三成駅
 形式 番号 両数  前歴  登場  消滅  備考
キハ120 201-206 6 新製 1992.3-7 越前大野
207-208 2 1992.3 米子(木次)
 0番台
 ステンレス製のロングシート車。木次線・関西線・美祢線に配置された。何度か転属があり、福塩線、高山線にも転入している。
 
 
2019.12 美祢線色:厚狭〜湯ノ峠間  2022.5 木次線色:直江〜出雲市間
 形式 番号 両数  前歴  登場  消滅  備考
キハ120 1-6 6 新製 1993.3 米子(木次)
7-16 10 1993.6 亀山
17-22 6 1993.6-93.11 小郡
 300番台
 ステンレス製のセミクロスシート車で、59両登場。キハ120形の中で最も多くなった。関西線、三江線、福塩線、津山線、高山線に投入。後に、美祢線に転属したものもある。また、2010年には大糸線に3両投入され、キハ52形を置き換えている。 
 
1998.2 高山線色:富山駅 2023.10 大糸線色:南小谷駅 
 
2017.6 関西線色:柘植駅 2022.7 福塩線色:府中駅 
 
2017.8 三江線色:口羽駅付近 2017.8 石見神楽ラッピング車:浜原駅付近
2007.11 津山線色:津山駅
 形式 番号 両数  前歴  登場  消滅  備考
キハ120 301-306 6 新製 1994.3-94.4 亀山
307-321 15 1994.3-95.2 浜田
322-327
331-333
9 1995.3-95.10 広島
328-330
334-343
353-359
20 1995.10-96.8 津山
344-352 9 1996.1-96.3 富山
車両配置表

1995 1998 2000 2002 2005 2008 2010 2012 2015 2018 2020 2022
富山 9 11 11 11 11 14 14 15 15 15 15
越前大野 6 6 6 5 5 5
敦賀 5 5 5 5 5 5
亀山 16 16 16 14 14 14 14 14 14 14 14 14
米子/木次 8 8 8 8 8 8 8 8 8 8 8 8
浜田 15 15 14 13 13 13 13 14 14 14 14 13
岡山 20 7 7 7 7 17 16 16 16 15 16
津山 13 13 13 13
広島 6 9 8 10 10 10 10 10 10 10 10 10
小郡/新山口 6 6 6 8 8 8 8 8 7 7 7 7

キハ120形