JR北海道、JR四国、JR九州の3社は、国鉄分割民営化後に経営が厳しくなることが想定されたため、民営化前に新型車両が製造された。キハ32形はその中の1つで、17m級の中型車。車体はステンレス製で、全長17,250mm。扉は折れ戸。座席は新幹線0系の転換クロスシートを流用。機関は新潟鉄工所のDMF13HS(出力250ps)。台車は廃車発生品のDT22G・TR51E。トイレは無く、冷房はバス用のものを活用している。1987年に登場し、23両が製造された。
 新製時は竹下、熊本、大分に配置されるが、転入・転出が多く、九州全域を渡り歩く。2019年3月に、三角線でキハ31形として最後の定期運用を終えた。そして、原田線でラストランを行って、完全に引退している。
 
1989.3 三角駅 1990.2 西戸崎駅(左の車両) 
 
2016.1 八代駅 2018.7 西熊本駅 
 形式 番号 両数  前歴  登場  消滅  備考
キハ31 1-23 23 新製 1987.1-88.3 2019.12
車両配置表

1987 1990 1992 1995 1998 2000 2002 2005 2008 2010 2012 2015 2018
竹下 7 7
直方 7 2 14 14 14 14 4
熊本 11 11 10 12 10 9 9 12 8 8 8 8 6
人吉 2 3 4 4
大分 2 2 3 7 10 10 6 6
長崎 3 3
鹿児島 4 4

キハ31形