長大ローカル線の1つで、薩摩永野のスイッチバックでも知られる。存廃の基準となった輸送密度は843人、収支係数1426であった。

  1924.10.20 宮之城線川内町〜樋脇間開業
  1926.5.8   樋脇〜宮之城間開業
  1934.7.8   宮之城〜薩摩鶴田間開業
  1935.6.9   薩摩鶴田〜薩摩永野間開業
  1937.12.12  薩摩永野〜薩摩大口間開業
  1984.6.22   第2次特定地方交通線として廃止承認
  1987.1.10   全線廃止
  1932  1937 1949 1956 1960 1965 1970 1973 1977 1980 1983 1986
 輸送人員(千人/日) 0.9 1.9 6.6 5.6 6.4 9.6 7.6 5.9 4.2 3.0 2.1 1.3
 輸送密度(千人/日) 0.4 0.5 1.5 1.1 1.3 2.0 1.6 1.2 0.9 0.7 0.5 0.3
 貨物輸送量(万t/年) 3.2 5.4 9.6 13.0 13.7 6.4 3.1 1.9 1.2 0.4
廃線跡
 川内-薩摩大口66.1km
 最初の訪問の時はほとんど下調べをしていなかったため、勘で廃線跡を探した。始めは見当違いの方向に行ってしまったが、走り回っていると樋脇駅を偶然見つけた。一部だけであるが線路が堂々と残されている。しかしこの後、最大の見所である薩摩永野駅はどうしても発見できなかった。 
2004.6 樋脇駅跡E
 二度目の訪問では、しっかり下調べをした上で改めて探してみると、前回なぜ見つからなかったのかわからないほど、小さな集落の中央に堂々とした駅跡が残されている。スイッチバックのイメージに合う、ダブルクロスの雰囲気が何ともいえなかった。 
2004.12 薩摩永野駅跡O 2004.12 薩摩永野駅跡O
 薩摩永野から針持方面の峠越え区間は、途中まで細い道路となって辿ることができる。このトンネルを抜けると、道路は途絶えて進めなくなった。
 この時の目的は達成したが、時間が余ったので薩摩鶴田まで寄り道した。鉄道記念館として保存されている所の1つである。
 
2004.12 薩摩永野〜針持間P 2004.12 薩摩鶴田駅跡N
 9年ぶりの訪問で、改めて宮之城線のほぼ全線をめぐった。この時の訪問区間の中で、駅の跡が何も無いのは薩摩白浜、吉野山、船木の3駅のみで、あとはホームや記念碑がある。また薩摩山崎〜船木間にはレールまで残っている手つかずの区間もあり、楽しい廃線跡めぐりになった。
 
2013.3 川内〜薩摩白浜間@ 2013.3 薩摩白浜駅跡A
 
2013.3 楠元駅跡B 2013.3 楠元駅跡B 
 
2013.3 楠元〜吉野山間C 2013.3 吉野山駅跡D
 
2013.3 樋脇駅跡E 2013.3上樋脇駅跡F
 
2013.3 入来駅跡G 2013.3  入来〜薩摩山崎間H
 
2013.3 薩摩山崎駅跡I 2013.3 薩摩山崎〜船木間J
 
2013.3 宮之城駅跡K 2013.3 宮之城駅跡K
 
2013.3 佐志駅跡L 2013.3 薩摩湯田駅跡M
 
2013.3 針持駅跡Q

宮之城線