1925年に、水間観音への参詣路線として開業したもの。これまで、合併も社名変更も一度も無いという数少ない路線の1つである。
  
戦前〜終戦直後
 開業時に南海から譲り受けたモハ1-2と、最初の新造車モハ3-4は、いずれもダブルルーフの木造車。続いて登場したモハ15-16、105-106は半鋼製であった。南海1251形等の導入により、1970年までにすべて廃車となっている。
形式 番号 両数  前歴 登場 消滅 備考 
EC モハ1-2 2 南海22-23 1925 1960頃
モハ3-4 2 新造 1927 1962
モハ15-16 2 新造 1929 1939
モハ105-106 2 新造 1939 1952
モハ11 1 南海サ101 1948 1960頃
モハ55-56 2 尾道鉄道 1954 1970
戦後
 旧型車を置き換えるため、1966年から南海の車両の譲り受けが始まる。まずモハ360形等、次いで1251形が登場するが、これらもすぐ501形に置き換えられた。水間鉄道の車両が501形に統一された時代が20年近く続いたが、1990年の昇圧によりすべて廃車となっている。クハ553が水間観音駅の横で保存されている。
2017.8 クハ553:水間観音駅
 形式 番号 両数  前歴 登場  消滅  備考
モハ250形 251-252 2 新造 1958 1972
モハ360形
クハ380形
361-362
364-365
381、383
6 南海561形等 1966-68 1972
モハ1251形
サハ1891形
1258、1275
1892
3 南海1251形 1970 1972
モハ501形
(クハ551形)
サハ581形
501-510
(551-553)
581-582
12 南海1201形 1971-73 1990.8
1980年代以降
 7000系・1000形
 501形を置き換えるため、東急7000系を譲り受けたもの。7051-52、7151-52の4両は中間車を先頭車化改造したもので、2両編成5本となっている。2006年から4編成が冷房化等の更新改造を受け、1000形に改番された。改造されなかった1編成は定期運用を離脱したが、車籍を残している。
2005.2 7000系:水間観音駅 2017.8 1000形:水間観音駅
(先頭車化改造車)
 形式 番号 両数  前歴 登場  消滅  備考
デハ7000形
デハ7100形
7001-03
7101-03
7051-52
7151-52
10 東急7000系 1990.8
デハ1000形 1001-08 8 7000系 2006.12-07.6
形式別車両数
種類 形式 1940 1965 1971 1981 1985 1990 1995 2000 2005 2010 2015 2020
EC 戦前 6 2
55形 2  
250形 2 2
360形 6
1251形 3
501形 12 12 10
  7000系 10 10 10 2 2 2
1000形 8 8 8
年表

  1924.4.17  水間鉄道設立
  1925.12.24 貝塚南〜名越間3.0km開業
  1925.12.28 貝塚〜貝塚南間0.3km貨物線開業
  1926.1.30  貝塚〜水間(現・水間観音)間5.5km全通
  1934.1.20  貝塚〜貝塚南間旅客営業開始
  1972.5.1  貨物営業廃止
  1990.8.2  1500Vに昇圧
  

水間鉄道